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コミュニティ運営で大事にしている3つのこと最新版

こんにちは。コミュニティ事業プロデューサーの石井です。


私の略歴だったりやっていることは下記の通りです。

・起業して丸12年
・2018年にまちづくり会社・まち活かし会社を5人で立ち上げ、コミュニティスペース兼体力測定拠点のYORIAI西川口を運営
・小学校2校の放課後子ども教室のコーディネーター(2015年~、2021年度~は2校を担当)
・初期にNPO法人ETICのSVSM(社会起業家支援プログラム)に選ばれる2022年12月~2023年2月には、ETICが主催するBeyondWorkβに参画
・2020年~2022年の約1年半、埼玉県春日部市シティセールス広報課のマーケティングを担当(複業としての関わり)
・小島よしおさんとミニ運動会の進行を一緒にしたり、シンガーソングライター秦基博のデビュー15周年記念でスポーツテストを担当(協力させていただいた東京五輪メダリストの体力測定動画の再生回数は25万回超え)
・月間150名が参加するスポーツコミュニティ(種目は4種目)を運営+登録者300名以上のスポーツ事業者向けコミュニティ(スポーツ×地方創生×ソーシャルビジネス)を運営
・中・高と野球部で、中学で主将をやった一方、高校はほぼ試合に出れずに裏方だったが、最後の春夏で奇跡的にベンチ入り
・大学3年~4年の一時期は、つくば・川口・ひばりが丘の3拠点生活
・大学時代に起業を志すも失敗し、卒業間近から就職活動スタート
・就職1社目は、売れない営業マンで表現力を磨くために100人100日ミュージカル参加
・高校の伝統行事50kmマラソン、高校3年間は途中で歩いてしまったが、32歳でOB参加して途中で歩くことなく完走する
・33歳で(最高気温37度だった)真夏のフルマラソン完走(一般的な公園のランニングコースを46周)
・震災後、石巻や南三陸、陸前高田、釜石、南相馬、富岡町、いわきや、長崎から熊本へカーシェア用の車を運ぶなど震災ボランティアも行い、あと4県で全国制覇

現在、スポーツコミュニティを運営して13年目になります。

ただ10年以上経った今でも、悩みはつきません。

最近も、初めて参加した方から、(簡単にまとめると)
「初めて一人で参加する難しさを感じました。ずっと参加してきた人、仲間で参加してきた人の輪の中に入ることは厳しいと思いました。こんなに楽しくなかったのは初めてなので二度と参加しません」
というメールをいただきましたし、運営側も日々変化していかなくてはいけないということを痛感しています。

いただいたメールもきっかけに、改めて考え直すことなどもありましたが、今回はコミュニティ運営で大事にしていること(最新版)を3つの観点でまとめたいと思います。


1.入口のハードルを下げすぎない

立ち上げ期は、極力ハードルを下げるべきと思いますが、ある程度人数が集まってきたら、ハードルを下げすぎないようにすることは大切と考えています。

具体的にこちらでやっていることとしては、会費の決済方法で現金支払いを受付ないようにしたことです。
実体験として、支払い方法として、クレジット決済と銀行振込の2パターンを記載していますが、
「クレジットカードは使っていないし、ネットバンキングもやったことないので、現金払いでもいいですか?」
と聞いてくる方がこれまでに数名いらっしゃいました。

立ち上げ期だったら、「現金でもいいですよ」と言ってしまっていたと思いますが、そういうのをOKにすることから、あれもいいかこれもいいかと隙を突かれてルールも何もなくなってしまい、いろんなところに悪影響が広がると考えています。(一方で頑固だと言われてしまう可能性もあるのですが・・・)

※当日の現金支払いを受付ないようにしたのは、これはスポーツコミュニティに限りませんが、ドタキャンしたっきりこないという事象に疲弊したというのが一番です。また会場予約においては、仮押さえというものが未だに存在するようですが、リスク分担が0:100で本当に苦しいなと感じます。

2.常連の方を特別扱いしない(特別扱いしすぎない)

これは、常連の方を特別扱いしないまでも、優遇していても良いことばかりではないという経験が原点となっています。

以前アンケートで、
「通常2時間の活動を4時間にする機会を増やしてほしい」
と言われた方がいました。

時間を増やすということは、こちらの運営負担も増えるので、追加費用を徴収する形で4時間やることにしましたが、その方は2時間しか参加されませんでした。。

これまでに追加費用なしで4時間開催したこともあったから参加しなかったということもあるとは思いますが、こちらとしては、参加回数が多いだけで、意見を聞きすぎてしまったり、特別扱いしてしまっているところが当たり前になってしまっていたのかなと反省しました。

コミュニティ運営において、「マルサン・コミュニティの法則」というのがあります。
具体的には、「毎回来るようなコアな人」、「隔週に1回、月に1回など安定的にくる人」、「新しい人(または半年ぶり・1年ぶりなど久々の人)」の3属性が1:1:1の比率で交じるとうまくいくというものです。

このことからも、毎回来るようなコアな人だけでコミュニティがうまくいくわけではありませんし、毎回来る人の中にもいろいろいて、フリーライダーに近い形でコミュニティに対する貢献を的確にしていない人が増えていってしまうのは、コミュニティとして危険ですので、常連か否かよりも、コミュニティに対する貢献を的確にしていただけるかを重視すべきと考え直しました。
(実際に参加し始めて半年以内の方でも、ボールを持ち帰っていただいたり、音楽をかけていただいたりと協力的な方がいるのは本当に有難いことですし救われた気持ちになっています)

また別件ですが、一昨年はアンケートに回答いただいた人には特典を設け、昨年は特に特典を設けなかったところ、アンケート回答数も減りました。

コミュニティ=サービスではないので、消費者的な人格を刺激するのは、コミュニティにとってよくないですし、今は特典を提供することに否定的かつ、アンケートをお願いすることもそもそもよくないのではという考えに変わりつつあります。

3.若い年代が伸び伸びできる環境をつくる

立ち上げた頃は、自身も20代でしたが、今は40代となり、コミュニティの中でも真ん中より上になることが増えてきました。

また、今一番と言っていいくらい興味があるのが、新庄氏が監督になってからの日本ハムの野球ですが、若い選手が多いことによる、可能性や期待感、その力の大きさというものを感じています。

こちらのコミュニティの場合、若い年代というのは20代だけでなく、学生(10代)も含まれます。

以前、毎回のように参加する小学生が初めていた時に、常連の方から小学生の受け入れについて指摘する声もありました。

まだ、大人とのコミュニケーション面で難しい部分も確かにありましたが、こちらから声掛けをして、ネット等の準備は積極的にやってくれていましたし、1年くらい経った頃には、身長も伸び、技術的にもかなり成長していました。

若い年代は、最初はあれ?とコミュニティの中で浮いてしまうようなことがあっても、その後の変化や伸び代がまだまだ大きいと思っていますし、保護者の方も、大人とのコミュニケーション機会に価値を感じていただけているのではないでしょうか?
そういった点からも温かく受け入れられるコミュニティでありたいなと考えています。

以上3つにまとめてみましたが、上記を大事にすることが、内輪な空気をつくらないことにもつながると思っています。

また10年以上やってきて、これまでの取り組みや仕組みを、断りの一言もなく真似されたり、仲間を引き連れて離れていったりと大変なことはいろいろありますが、若い年代も含め、ここしかない(ここでしかできなかったり、他で受け入れてもらえなかった)という人に喜んでいただけるような場を引き続きつくっていければと思っています!

追伸1

この度、【地域密着型コミュニティづくりの実践法】というテーマで、電子書籍kindle版も出版しましたので、よろしければご覧ください。


追伸2

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