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夏の延長戦な休日

夏の延長戦のような休日過ごした。

土曜日は朝から快晴、30℃超え。午前中は夫が5歳とまもなく3歳の姉弟を外に連れだした。行き先は、今週末で終わりのじゃぶじゃぶ池。
2時間後、くたくたになって帰宅した夫に話を聞くと、なんと2ヵ所もじゃぶじゃぶ池をはしごしたという。お疲れ気味の夫とは正反対に、夏の水遊びを楽しんだ姉弟は魚のようにピチピチとはしゃぐ。

お昼は、茹でたお蕎麦4人前を冷水できゅっとしめて食卓へだす。大人はみょうがと大葉のたっぷり薬味で、子どもは冷やしたぬき蕎麦でさっと昼食をとったあと、次は私が二人を連れて外へ。自転車を漕ぐとカラッとした暑さのなかに風の涼を感じる。

まずは、図書館。子供たちが絵本を10冊ほど借りた。娘が選んだ絵本のタイトルをみると『うみ』。そういえば、今年は帰省も出来なかったし海にも行けなかったな。
図書館で十分に涼んだので、さぁそろそろ帰ろうかと二人に声をかけると、まだまだ遊びたい、公園に行きたい!と口をそろえて訴える姉弟。
仕方がないので、「今日は暑いから...帽子もお茶も持ってきてないから...」となだめ、妥協点で近所のプレイジムへと連れていく。

冷房のきいた区営ジムは未就学児をもつ親のオアシスとなっていた。
2歳差きょうだいのわが家は、活発に動く上の子とハイハイの下の子という組み合わせの頃によくお世話になったところで、今でも、雨や夏場はたまに利用する。
けれども、豪快に動きまわるようになった5歳3歳をみていると、ここもそろそろ卒業かもしれない。

ひとしきり遊んだ娘が、私のもとへやってきて「ママ、喉が乾いた。本当はジュースがいいけれどお茶飲みたい」と耳打ちする。甘えるときの娘は、私のことを「お母さん」ではなく「ママ」と呼ぶ。
じゃあ、お茶を買いに行こうと答えると、「でもね、パパはこの前ジュースを買ってくれた」と、ぶーと頬を膨らませた。まったくかわいいな。私は、娘のすねた顔がみたくてついつい意地悪を言ってしまう。

二人を連れて休憩所へ移動し、ペットボトルのリンゴジュースを買う。自販機の並びにセブンティーンアイスも見つけて、「懐かしいな!お母さん、子供の頃これよく食べてたよ」と言うと「パパに内緒にしてあげるから、ママもアイス食べていいよ」と娘からのお許しでた。
お言葉にあまえてチョコミントを食べると、17歳の夏の味がした。

* * *

日曜日は朝8時から、ビーサン履いて家族一同で外へでた。

近所の公園につくと、昨日まで響いていたセミの声が消え、かわりにトンボが飛んでいることに気づく。青空に浮かぶ雲は、輪郭のはっきりとしたソフトクリームと引き延ばされた綿あめが半分半分。

夏の延長戦もそろそろ終わりだね。

遠くで、水鉄砲で虹を作ることに必死な子供たちと夫をみながら、私は赤ちゃんとベンチに座りスマホで日記を書くことにした。

過ぎていく夏と、

秋の気配を感じながら。

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