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ひととして生きているので

この間、祖父が救急車で運ばれたらしい。
夜急に具合が悪くなって
母も一緒に救急車に乗り込んで病院に向かったと聞いた。
幸いにも命に別状はなく
ちょっと入院してまた戻ってこれたんだけど。
しばらく実家にも母にも連絡がつかなくて
覚悟を決めなきゃな、と思ってたところだった。
ホッとした、本当にホッとした。
去年日本に帰って
またアメリカに戻るために地元の駅で新幹線を待つ間
祖父も見送りに来てくれた。

「俺や婆さんが死んでも、わざわざ帰ってこなくていいからな。
 後でお墓に手を合わせてくれ。
 これがお前に会うの最後になるかもしれないからな」

何言ってんのお、また近いうち帰ってくるよ~w
なんて笑ったけど
めちゃくちゃ涙目ぐっと堪えたなあ。
だってもう98だ、何があってもおかしくない。
大往生でしたね、なんて言われてしまう年齢だろうけど
けど、まだだめです。
まだいかないでほしい。
大人になるにつれて、別れも本当に多くなってきた。
一生会えなくなるお別れだ。
なによりも、つらい。

そんなことを考えていたら今日、ニュースで

ガザ学校攻撃、子ども14人含む40人死亡 イスラエル「ハマス拠点」主張

Yahoo! ニュース


本当に心がやられた。
もういい加減にしてくれ、と思うが
なんにもできていない、
自分たちの事ばかりを考えて生きてる。
もし私がそこに居て、犠牲になったのが我が子なら
考えると絶望と憎しみと、地獄を感じた。
そんな別れ方をしてたまるか。

無関心にはなるまい。
いのちを考えて生きていかなければ。

忘れっぽい天使 / 中村佳穂



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