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マリノス、恥を知れ。

監督解任と理解不能な後任

遂にハリーキューウェル監督の解任が決定的になった。成績不振は誰の目にも分かるが、マネジメント面でのヨコエクの批判は、当事者ではないのでわからない。しかし、降格圏もチラついている今の状況は、もはや擁護不可能であることは確かだ。
そもそも、キューウェル監督の就任には紆余曲折あった。前任のマスカットとの契約問題でかなり急な就任になった。彼の望むスカッドというよりマスカット好みのスカッドが反映されており、彼のサッカーを体現できる人材は居ないことも目に見えていた。
ブラジル人助っ人も、昨今のJリーグの助っ人のレベルは上がっており、今までのように無双できるとは言えない。アフリカ系選手であるジャンクルードは有望なキャリアを引っ提げてきたが、コンディションを上げなければならない。
彼のアンカーシステムは、マスカットの弱点であったマンツーマン封鎖によるマリノス対策を打破できるきっかけになったかと思うが、2バックの裏の致命的な隙を改善できてないのはあった。これはキャンプ前から指摘されていたことだ。そこは問題であったと言っても良いだろう。
ただそれは、ハイラインの裏をカバーできるCBが不在であり、またアンカーの選手ではない喜田が、アンカーをやらざるを得ない状態であったこともあり、補強が為された今だからこそキューウェルのサッカーの真価を問うのが適切ではないのか。
キューウェルはフロントの無能の哀れな犠牲者であったと言っても良いだろう。フロントが適切にスカッドを組んでいれば、コミュニケーションを行っていればと思う。しかし過密日程などJリーグの課した殺人的なスケジュールはそれを許さなかった。彼はACL決勝進出という、クラブ史に残る成果を見せてはいた。そこは評価されなくてはいけない。ヨコエクでは、相手に恵まれたとのたまわっていたが、バンコクUも山東泰山も一筋縄では行かなかったし、蔚山も優勝候補として恐ろしい強さを見せてくれた。キューウェルは、これらを乗り越えて決勝まで来た。決勝のアルアインは、ワールドクラスの選手を揃え、Jリーグが劣っていることを示した。藤井の、この発言こそリスペクトを欠いている。
後任がジョンハッチンソンなのも理解不能だ。彼はこの守備の問題について、何の改善もできなかった。また横浜FC降格の戦犯の一人である。降格回避のためマリノスがやり慣れたサッカーをするしかないという事以外は納得できない。

フロントの失態

中山社長含めフロントの責任は大きい。当然社長含め進退伺になる。CFGとのコミュニケーションや、強化方針など、新体制発表会は具体性を欠き、キューウェルのサポートを怠った。そして持続可能性のない、アンジェボールに未だ縋っている。
最終的に松橋力蔵を監督にする気なのか?彼はアルベルの遺構も大きく、マリノスのサッカーを再構築できる人間ではない、旧態依然とした忖度重視の他クラブのようなフロントに、マリノスも成り下がるのか。
フロント入りが報じられた西野努氏の消息も不明だ。こういう事がデマならば、当然オポジションするべきだし、それは早急でなければならない。この事への説明は急務だ。
キャプテン喜田の責任も問わざるを得ない。選手達が暴走しているのなら、それを諌めるのが貴君の仕事である。それだけだ。
CFGの責任もある。CFGについては、サポーターの間での憶測の言い合いの対象だ。しかしながら事実として利重氏の退任の後の社長や、スタッフの姿が見えずゴースト化していることは事実だ。マリノスがCFGの話を無視しているというより、リストだけ送られて、後は丸投げの可能性もある。実際CFGJはマリノスをコンサルの対象として見ており、何も言わなくなる事が理想としている。独立の機を見るのが早すぎはしないか?


最後に

キューウェル監督は、マリノスのクラブ史に残る成果を出してくれた。そこは間違いない。そしてそれは今後越えなければならないものだ。
彼はリスペクトを欠いていた。審判に対する発言は看過できるものではない、AFCから安くない罰金の額から鑑みても、重大な処分が下されていることに関しては遺憾の極みだ。
ただ彼は選手想いであった。選手へも同様の傾向があったとかなかったとか言われるが、それは違うと思うし、そうであって欲しい。しかし得点後監督とハグをする鹿島戦での選手の姿を見たら、そのような話はでまかせであると思える。
彼への感謝と共に、マリノスはそれでも進んでいく。それはエクストレイルのように悪路さえ悠々と進むものなのか、タイタニック号の如く、雄大な船出なのかは、分からない。フロントがこの件をどう捉えるかだろう。

中山社長含めたフロント陣に対する抗議の意を込めて。


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