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日の出前の、美しい紫の光


https://spaceweathergallery.com/indiv_upload.php?upload_id=183454

Taken by Greg Ash on April 1, 2022 @ Duluth Minnesota

この美しい光景は、一体何なんだろう。
説明文は、末尾の短い英文しかない。
綺麗な風景だなで片付けるには、不思議な光景だ。
一つ、分析してみるか。


撮影者によると、5AMに、ミネソタで撮影したとある。
日の出前というから、ブルーアワーかとも思うが、ブルーアワーは、太陽の光が地上を照らす前に、上空の大気にあたり波長の短い青い光が散乱され地上に届き、全てが青い世界になる現象だ。紫や緑の色は出ない。

紫色の光はなんだ。
data starting to explodeとあるから、太陽風が爆発的に地球に到達しているのだろう。
そうすると、地上近くまで(高度80km〜100km)太陽からの荷電粒子が届き、それが窒素原子と衝突し、紫色のオーロラになったのだろう。

地平線上には、緑色の壁が見えるが、これもオーロラだろう。緑色のオーロラ、高度100km〜200kmで、酸素原子が発光した時に出る色だ。

ミネソタは、カナダと隣接している。
カナダで発生した、オーロラが地平線上に見えたということではなかろうか。

つまり、これは、強い太陽風が地球に届き、ミネソタでは、紫色のオーロラが、地平線の彼方、カナダ方向で緑色のオーロラが見えた風景ということであろう。

うん、スッキリした。
それにしても、綺麗だ。

I woke up at 4:30 to see the data starting to explode in Minnesota and quickly drove to this location and captured the last rays at 5 AM




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