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金星の地表

1984年3月 ソビエトのVenera 14撮影

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この時の、金星の地表は、摂氏450度、75気圧。
これだけの高温高圧下では、このVenera 14は、1時間しかもたなかったという。

またこれほどの高温高圧であるため、地表は溶けてフラットになっている。しかし、近年の観測では、金星にも火山活動があるらしい。

太陽に対する自転周期は 116.7506 日と遅く、金星の夜は約58日も続く。雲の影響で温度は昼も夜もほとんど同じだという。いわゆる二酸化炭素による温室効果ガス効果か。

しかし、雲の高さは昼の部分で密度の高い雲が20Km、一般的な雲は65Km程度まで続くが、夜の部分で95Kmにまで及んでいる。つまり、夜の部分の方が雲は高くなっている。(なぜだろう、熱せられる方が気体は上昇すると思うのだが。疑問)

気圧が高いため、地表付近の風は、風速0.3m〜1.0mと遅い。しかし、高度が高いところでは、秒速100mにもなる。これは金星の自転速度より早く、約4日で金星を一周する。

金星の大気は、ほとんどが二酸化炭素から成っていて、地表付近の温度は平均500度、90気圧に達する。しかし、高度50km〜65Kmでは、気圧気温とも地球の表面と同じ程度になっているという。

雲は硫酸と二酸化硫黄の蒸気で構成されている。

ところで、空気(窒素78%、酸素21%)は、金星の大気の主成分である、二酸化炭素より軽いため、金星の大気の上層部に押し上げられる。

このことを利用して、空気を満たしたドームを作れば、理論上金星の大気の上に浮くことが出来る。そこで、空気を満たしたドームを作り、金星の大気の上に浮かばせて、コロニーを作れるかもしれないという考えがある。

水の上に浮かぶ風船をイメージすればいい。
金星の大気の中に浮かぶ、ドーム状の空中都市ですな。

将来、我々は、金星の大気中に空中コロニーを作り住むようになる日が来るのかもしれない。(多分なるだろうと、私は思う)


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