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おとめ座銀河団


https://apod.nasa.gov/apod/ap230526.html

おとめ座銀河団は、5,900万光年の彼方にあって、約1,300個〜2,000個の銀河を含む巨大な銀河団である。

銀河団
銀河を100個以上含む銀河の集団。
小規模のものは、銀河群と呼ばれる。

画面下の大きな楕円銀河は、この銀河団の中核をなすM87(メシエカタログNo87)楕円銀河である。

画面の左4分の1くらいのところから、下に緩やかに連なっている一群の銀河はマカラニアンチェーン(Markarian's Chain)という名がついている。

このマカラニアンチェーンの上2つの楕円銀河は、それぞれM84、M86楕円銀だ。

マカラニアンチェーンの真ん中あたりにあるのが、マカラニアンの目(Markarian's Eyes)と言われる、NGC 4438 (右) と NGC 4435という2つの銀河が相互作用をしている姿だ。


https://apod.nasa.gov/apod/ap070608.html
左がNGC 4438

ところで、画面上の光は、星のように見えるものもあると思うが、すべて銀河である。
大体、5000万光年先の個々の星は、どんな望遠鏡を使っても見えない。

いかにおとめ座銀河団というが大きいかわかると思う。

ところが、このおとめ座銀河団は、およそ100の銀河群と銀河団からなる、さらに巨大な構造を持つおとめ座超銀河団の一部なのだ。

このおとめ座超銀河団には、我々の天の川銀河やアンドロメダ銀河、大マゼラン雲が属する局所銀河群も属している。

いやいや、なんとも壮大なことになっていると思うだろう。

ところが、このおとめ座超銀河団を引き付けている、グレート・アトラクター(Great Attractor)と呼ばれる、さらに巨大なものがある。

その質量は、天の川銀河の数万倍に達すると考えられている。

さらに、これらは、ラニアケア超銀河団というおよそ10万の銀河が属する銀河団の一部なのだ。

どうだ、すごいだろう、なんて言ってみたくなる。

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