IC 2233、ニードル銀河の写真です。
まさに、虚空に置かれた、銀色に光る針である。
ニードル銀河と呼ばれるのも納得。
IC 2233は、知られている中で最も平らな銀河の一つだ。
典型的な渦巻き銀河は、目に見える主要な3つ部分でできている。銀河ハロー、銀河円盤そして銀河バルジ。
言葉で説明するよりも、下の図を見れば、それぞれがどの部分を指すものか一目瞭然だと思う。
とは言え、一応説明しておくと、
さて、このIC 2233を見てみると、バルジがない。非常に平たく、銀河の長さが厚さの10倍はある。
また、ダストレーンと呼ばれるチリの筋がない。
中心部の上下に僅かにマダラ状の構造が見えるだけだ。
円盤に沿って見える青い光は、ここに若い星があることを示している。つまり、この銀河は星の生まれるところ、腕を持っていると考えられる。
さて、以上のことからこの銀河は一体どういう性質の銀河なのだろうか、私なりに考えてみた。
バルジがない。
バルジは新しい銀河ほど大きい傾向があるということから、すれば、この銀河は古いということになる。
ダストレーンがない。
つまりチリが少ない。チリは、集めて(集まって)星を作る。ということは、銀河の中にあるチリを使ってしまった。
銀河は古い。
どの観点かなら考えても、このような構造を取る銀河は、古い銀河なのではないか。と思うのだが。
ちなみに、現在わかっている我々の天の川銀河の姿というのは、下記の図。
星流とかブラックホーが作り出したバブルとか、ダークマター・ハローとか・・・そんなのがあるのかと驚き。
こりゃ、一度まとめて調べてみよう。