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ハニー天体


https://apod.nasa.gov/apod/ap110210.html

この緑色のものは、ハニーの天体と名付けられた、クエーサー電離エコー天体と呼ばれるものです。
大きさが我々の天川銀河と同じくらいある。距離は、6億5千万光年の位置にある。

この実態は何かというと、イオン化した酸素原子が放出している光です。

なぜ、こんなものがあるのか?
それは、画面の上の渦巻銀河(IC 2497とカタログされている。)の中心にあるクエーサーの作用ではないかと考えられている。

クエーサーというのは、銀河の極めて狭い中心にあって、銀河本体の出す光の総量より大きい電磁波を出している天体のことです。
その実態は、超巨大ブラックホールであると考えられている。

このクエーサーによって照らされた、物質の潮汐尾(星と星間塵の流れ)の一部でなかろうかということです。

このクエーサーは、20万年ほど前に、活動を止めたため、銀河とこの天体が残されたというのです。

ところで、なぜハニーの天体(Hanny's Voorwerp)というかというと、オランダの教師ハニー(hanny van Arkel)さんが発見したからです。

object(天体)をオランダ語でVoorwerpというのだとか。

ハニーさんは、Galaxy Zooというプロジェクトに参加して、この写真を発見した。

Galaxy Zooは、世界各地の天体望遠鏡が撮影して、膨大な数の銀河の写真(何十万枚もある)を人の目で見て分類するプロジェクトです。

例えば、これは渦巻銀河だ、これは円盤銀河だというふうに分類すると、次の写真が現れまた同じような作業を続ける。
天文学者、この作業を延々とやっている暇がないので、アマチュアの力を借りてこれを行おうという試みです。

簡単な訓練を受ければ、世界中どこからでも誰でも参加できます。

興味のある方は、やって見られたらどうか。
もしかしたら、自分の名前が付く天体現象を発見できるかもしれない。

https://www.zooniverse.org/projects/zookeeper/galaxy-zoo/


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