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彗星の頭は緑色

レナード彗星 2022.1.2 オーストラリア Siding Spring Observatory

https://apod.nasa.gov/apod/ap220112.html

2022年1月現在、レナード彗星は地球の南半球から最もよく見える位置にいます。そこで、オーストラリアのSiding Spring Observatoryで撮影された写真がこれ。

実に優雅。
なにか宇宙の妖精が天を駆けているような。
天女が飛んでいるような。

写真をクリックすると拡大できるので、ぜひ拡大してしばし堪能されたい。

さて、
彗星の頭の部分(コマ:彗星の中心核 から放出されるガスや固体微粒子の雲)が緑色に輝いている。
なぜ緑色なのか。

これは、二原子炭素分子が太陽からの紫外線や太陽風によって再結合されて緑色に光っているのだそうだ。
この二原子炭素分子は、不安定な物質で、日光によって約50時間で破壊されてしまう。

これが、彗星の頭(コマ)が緑色で、その尾が緑色でない理由だと考えられているのです。

彗星の尾(イオンテール)は、イオン化されたガスでできている。

彗星の尾は、他にダストと呼ばれる、チリでできている部分もある。
むしろこちらの方が、目に付く。
違いは、下記の写真の青い部分がイオンテール、白い尾の部分がダスト。
イオンテールは、太陽と正反対の方向に一直線に伸びる。
ダストは、彗星のチリなので、彗星の軌道上に、いわば彗星の跡のような感じで残る。

今回の写真では、イオンテールと、ダストの方向が一致しているので、見分けがつかない。

イオンテールの青色は、一酸化炭素分子の色だとか。
赤紫は、・・・


調べなかった。


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