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銀河のEdge-on


https://apod.nasa.gov/apod/ap240306.html

銀河といえども動いている。したがって、理論的には銀河のあらゆる方向からの姿をみることができる。
しかし、現実には、我々は、一つの銀河を一つの方向からの姿でしか見ることができない。

なぜなら、銀河の大きさが巨大すぎて、その動きは人間の限られた時間内には、その変化を知ることすらできないからである。

しかし、宇宙には無数の銀河が存在している。
したがって、我々地球に対しても無数の方向からの姿を示している。

そこで、このM102またはNGC 5866とカタログ化されている銀河のように、真横からの姿を見せている銀河も存在している。

分類的には、紡錘体銀河と呼ばれるこの銀河のEdge-on(真横)からの姿は、なんとも神秘的で美しい。

真横にダストのレーンがくっきり見え、そのダストを超えて青い輝きが伸びている。

ダストの中央は、バルジと言われる銀河の核の部分で上下に黄色く輝く。つまり中年の星がたくさん集まっている。

ダストを超えて青く伸びている部分は、若い星がこの銀河の延辺部にたくさんあるという事を表している。

おそらく、この銀河は、単一の銀河ではなく、過去に幾つかの銀河を吸収合併してできた銀河であろうと考えられる。

なぜなら、単一の銀河であれば、含まれる銀河の星の年齢もだいたい同じになり、全体的に黄色い中年の星が多くを占めるような銀河になるだろうからです。

この銀河M102は、りゅう座に向かって5000万光年の位置にある。

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