円盤銀河 NGC 5866
これは、NGC 5866とカタログ化された、円盤銀河を真横から見た姿。シンプルで美しい。
じっくり見てみると、いろいろ気づく。
ダストが、銀河の円盤および薄く半透明な銀河のハローを綺麗に2分している。
銀河中心部(バルジ)は、明るく赤みを帯びている。
ダストのレーンの両端から伸びている青い霞は、青い星の集団。つまり、このダストの円盤の周りには、青い星の円盤が取り囲んでいることになる。
また、銀河の円盤からバルジや内ハローへと、かすかなダストの軌跡が蛇行しているのも見える。
ところで、この銀河を取り囲んでいる、ぼんやりした光(ハロー)は、全て恒星だ。
このハローの中及び周辺に光っている星のように見えるものは星=恒星ではなく、一つの光が100万個ほどの星の塊である球状星団だ。(この写真には、個々の星は一個も写っていない。)
ハローの中や外に写っている銀河は、どれも、数百万光年、あるいは、数十億光年先の銀河だ。
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