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IC 443: クラゲ星雲


https://apod.nasa.gov/apod/ap231226.html

宇宙空間を漂う巨大なクラゲ、クラゲ星雲。
正式名称はIC443。
つまり、インデックスカタログNo443だ。


ICカタログ
星団、星雲、銀河など、見かけの様子が単独の恒星とは異なる天体を集め、その天球上での位置を示したカタログ。NGCを補足するものとしてドライヤー(John Dreyer; ドレイヤーとも表記)が発表したインデックスカタログ(Index Catalogue)の略称。厳密には1895年発表のカタログと1908年発表のカタログの2つがあるが、通常は両者をまとめて1つのICカタログと呼ぶ。全部で5386個の天体が掲載されており、1860年分店での赤経順に番号が付されている。これに掲載された天体は、ICに掲載番号を付し、IC 10などの名称で呼ばれる。

天文学辞典

距離は、地球から5,000光年。
大きさが、140光年ほどある。
左側の明るく輝く弧から、大きく触手を左上に伸ばしている。

実際、これだけの大きさの生き物が、宇宙空間にいたら、さぞかし壮観だろう。
もっとも、これだけの大きさだと、生物を構成する個々の細胞間の情報交換に何年も(最大140年)かかるので、全体としての形を維持するのは、困難だろう。

このクラゲ星雲の実態は、超新星爆発の残骸が広がっている姿だ。この宇宙域にある、同じような星雲である、カニ星雲は、その中心に大質量星が超新星爆発を起こし、その残った残骸の中心に、中性子星があることがわかっている。

このクラゲ星雲の超新星爆発は、30,000年以上前だろうと考えれている。

クラゲ星雲の右側にあって、この星雲を照らしている星は、イータ・ジェリノルム(ふたご座イーター星)だ。

ふたご座イータ座( η Geminorum、略称Eta Gem、η Gem )は、正式名称をPropusといい、実は3連星だということがわかっている。

3連星というのは、3つの恒星が互いに重力的に束縛しあって影響し合っている恒星系だ。

この恒星系に住むと、天空に3つの太陽が見える事になる。
これも、かなりエキサイティングな風景だろう。
ただし、3つの太陽からの影響を受けるので、地球のように安定した四季があるというような、環境は望めないだろうと思う。

見てみたい風景だけど、住んでみたい環境ではなさそうだ。

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