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真珠層雲、またの名を真珠母雲
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これは、フィンランのキルピスヤルヴィ上空の写真。
写っているのは、真珠層雲または真珠母雲と呼ばれる雲です。色彩が真珠母貝であるアコヤガイの内側に似た虹色をしていることより付けられた。
日没後または夜明け前の2時間以内に、鮮やかでゆっくりと変化する虹色で信じられないほど明るく燃え上がるように見える。
薄暗い空でゆっくりとカールしたり元に戻ったり、伸びたり縮んだりするフィルム状のシートのように見える。
普通の暗い雲が低高度で流れ落ちるのと比較すると、真珠層の雲はほとんど同じ場所にあります。
この雲は、極や高緯度地方の冬に高さ約 15 ~ 25 kmほどの、通常雲のない成層圏の下部にできる。
この雲ができるときは、非常に温度が低いときである。
地上から10kmくらいまでの空気の層を対流圏、それよりも上の10km~50kmは成層圏と呼ぶ。雨が降ったりするのは対流圏で、成層圏は雲もなくいつも晴れている。
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雲の高度が高いため、日没後や夜明け前でも、太陽の光を受けて鮮やかに見えるのです。
ところで、この真珠層雲またの名を真珠母雲の発生メカニズムはと言うと以下のようなものらしい。
大気圏では、高度が高くなるほど紫外線が強いため、フロンやハロンが紫外線によって分解された塩素原子の量も、高度とともに増える。
-75℃以下にもなるような極地方の成層圏上空では、硝酸や硫酸、水蒸気が低温によって凝結して液体や固体となり、極成層圏雲をつくる。
この生成は冬季にピークを迎え、冬至を過ぎて太陽高度が上がり始め、気温が上昇してくると、今度は融解し始める。
極成層圏雲の表面では不均一反応によって不活性な塩素や臭素が活性化し、塩素分子が生成される。
この塩素分子に春先に太陽光が当たることによって塩素原子が発生し、連鎖反応によって大量のオゾンを破壊し、オゾンホール発生の引き金を引く。この塩素原子がオゾンを破壊する直接の原因となる
綺麗で幻想的だけど、この雲が見えるのは、芳しくないと言うことになる。
そして、最近この雲が見える回数が増え続けているという。
綺麗だなと感激しているうちに、対処できるといいが。
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