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宇宙から見つめる、サウロンの目

高光度青色変光星LBV Luminous Blue VariableAG Car

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写真は綺麗だ。
でも、見方によっては、宇宙から見つめるサウロン目のようだ。

それもそのはず、この星はかなり強烈な星なのだ。
そもそも、高光度青色変光星LBV Luminous Blue Variable)というくらい、物凄く明るく輝いている。その明るさは、なんと太陽の100万倍。

高光度青色変光星は、太陽の30万倍から300万倍くらいの明るさがある。

また、青いということは、高温。
10,000度もあり、最も高温になるときは、25,000度に達する。

おまけに、時々爆発する。
その名残が、周りのオレンジのレング。
水素や窒素でできている。

このリング、10,000年ほど前の爆発の噴出物。毎秒70Kmで拡大している。
このリングの径は、なんと5光年ある。
5光年といえば、地球から最も近いところにある、恒星アルファケンタウリまでの距離とほぼ同じ。

これくらいの大質量(太陽の130倍ほど)の星になると、その生涯は、太く短い。100万年ほどだと言われる。
それも、このLBV状態になってきているとなると、残りはもっと少ない。

あまり近づきたくない星だ。


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