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竜の卵                                                


https://apod.nasa.gov/apod/ap221226.html

この発光星雲には、竜の卵という名前がついています。
正式名称は、NGC 6164。

この美しい形を作り出しているのは、中心にある明るく輝く星です。この星は希少な、熱く明るいO型星です。

O型星
ハーバード分類(星の分類方法)で、表面温度の系列O型に属する星。高温で表面温度は、30,000K〜52,000Kに達する。
質量は太陽の約25〜120倍。
光度は、太陽の4万倍から100万倍と想像を絶する明るさを有する。
O型星は、非常に若く数百万年より年老いた星は存在しないとされる。
O型星から吹き出す恒星風の終端スピードは、2,000Km/sに達する。
非常に希少な星で、数千億個ある銀河で、20,000個くらいしかないと言われる。

この星雲は、大きさが4光年あり、見ての通り双極対称性になっている。青色のハローは、O型星の初期の活動段階に星間媒体に放出された可能性があると考えられている。

ところで、この星雲が竜の卵と言われるには、訳がある。


https://apod.nasa.gov/apod/ap220607.html

これは、アラのドラゴンと呼ばれるNGC 6188発光星雲の写真です。

見ての通り、2匹の竜が戦っているように見える星雲です。
そう思ってみると、竜の足元に青く光るのが竜の卵だと言われると、なるほどと思うのではないか。

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