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会えなくなる前に

とっても久しぶりの投稿に
なってしまいましたが…

いつも読み終えた本の感想を
残す前にふと思い出した事を
ここに残していこうと思った。
言葉にして残すって
とても繊細で大切な作業だと
私は常々思ってる。

SNSの激しい世界ではなく
ここに。

彼女は今どこにいて何をしているかな。
探し出したい訳でも
知っておきたいと思っているわけでも
ないけれど
『想ってる』
って言ったらいいのかな。

彼女との出会いはバイト先だった。
丸顔に大きな瞳と
とっても魅力的な歌声を持っていた。

だけど、似た者同士だったからか
彼女の方が年上だったけど
ケンカしたりお互い気が強くて
衝突もした。

この表現が正しいかわからないけど
最終的にはお互いが支え合って
励まし合いながら
寄り添うような関係になれた
そんな大切な友達の1人になった。

私はハッキリしているから
グレーな関係があまりないように思う。
『この人が好きだ』と思ったら
ジェンダーを問わず『大切な人』の
中に入っていく。
無条件に味方をする存在になる。

ましてや衝突するような相手は
『大切な人』になる事は
ほとんどなかったのに
彼女は違った。
そんな唯一の人だった。

私が海外で生活している時も
帰国しようか迷っている時も
テレビ電話で良く話した。
どうでもいいような近況報告から
今心にモヤをかけていることや
これからの事。

そんな時お互いに始め出した
ビジネスに対しても
よく語り合っていた。
未来に対して一緒に
こうしたらどうかな?
これもありだし、
私はこんな感じにしてるとか。

今の人生から一発逆転を
夢見る2人だったな、なんて
今は思う。

そしてその連絡から
1ヶ月も経たない頃
私は帰国した。

当然彼女にも連絡した。
でも
待てど暮らせど返事はなかった。

風の噂で彼女が今
どうなったか聞いたけど
本人の口から聞くまでは
知らないフリをした。

それから一度連絡をくれたけど
それ以降彼女を見かけた人や
連絡を取った人
今どうしているか知っている人は
あれから5年近く経ったけど
未だに、いない様だった。

あの時叱っとけばよかったのか
無理矢理にでも家に
押しかければよかったのか
正解はわからない。

それでもそれぞれの正解があるように
私にはそうしなかった事が
私の正解だったと思う。

今どこにいて何してるのか
わからないけど
生きていて
何でもない様な
普通を味わいながら
小さな幸せを見つけながら
暮らしていて欲しいとも思う。

人の人生って面白いから
まさか!のタイミングで
出会う事もあれば
ふっ、と別れが来ることもある。

だからこそ会える時には
会えるんなら会わなくちゃと思う。
いつが最後になって
最期になるかわからないくらい
儚いものだったりするから。

自分が感じている以上に
残っている記憶が
蘇ってくるもんだよな。

貸した本返せよ!笑笑
と思いつつ
また彼女が歌が聴きたいな、
そんな事をふと思った夜。



#友達 #出会いと別れ #思い出 #読書後

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