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春組のアルバムを聴いて、私がおとなしくしていられるわけがなかった

ゆんでございます。
6月15日、待ちに待った1枚のアルバムが発売されまして。
私が2.5次元を知って、エーステにハマりだして初めて出た作品。
カレーパンにやられて朝から誇張表現無しに泣いた女が通りますこんにちは。

おとなしく一人で「いい曲だなあ…!!!」などとかみしめることができるわけなかったので、全くまとまっていない感想をどこかに置いておきたいなあと思った時、最適なのはTwitterなんですが140字縛りが煩わしかったのでnoteにします。

1. 桜の下で
アルバム最初の曲とは思えないくらい柔らかい楽曲。
ただ前向きな感じではなくて、少し切なくて儚い雰囲気もあって、別れと出会いが同時に訪れる春っていう、複雑だけどあたたかい季節を表現するのにぴったり。
歌っている俳優さんたちのインタビューも見ました。音楽担当のYuさんはポジティブな方で作る曲も明るいけど、その前向きな音楽を俳優さんたちが歌うことでいろんな意味を含んで切なさを滲ませるんだなと。この組み合わせだからこそ出せる雰囲気だったんだろうなと思いました。
変わっていく自分たちこそ、そして変わっている瞬間瞬間の今の自分が最高で誇らしく思うっていう、彼ら5人が自分たちを認めて家族を大事だと思うその言葉が、全ての人の存在を肯定してくれる気がする。
また訪れる春や、少し自信がなくなった時、立ち止まってしまった時にこの曲を聴けば、背中を押してもらえる気がするしまた進める気がします。気がしてばっかりで申し訳ないです。笑

2. Spring has come!
これはゲーム版で声優さんたち5人が歌っていらっしゃった楽曲ですね。
歌う方が変わるので、当然曲の雰囲気も変わって個人的に楽しかったです。
この曲、めちゃくちゃ歌詞が好きなんです。他の組に比べて、春組ってぽやっとした柔らかい雰囲気があると勝手に思っているんですが、「五人五色の絵の具でさあ塗りつぶせ」「世界を春色に塗りつぶして幸せの足音を踏み鳴らせ」に5人の意志の強さを感じちゃって。「ああ、この人たちはこの物語の始まりの人たちで、自分たちの芝居で世界を変えるつもりの人たちなんだ」って毎回頼もしさを感じています。
曲全体が春組らしいやさしさとあたたかさあふれる表現が多い中で、強い意志を見せる言葉が時々ちりばめられていてドキドキします。

3. 春色の予感
想像と違った(初回の感想)。
いや、桜の下でが結構聴かせに来てたから、shc系の曲かなと思ってたんですよタイトル的にも。
そしたらピアノの結構しっとりしたイントロきたからあれ?って。
その割に結構スピード感ある音楽に変わったし、おぉ…?って。
それで歌詞は?なんかかわいいし紹介曲みたいだしコーレスしたいし!
全てがいい意味で想像と違ったんですよ。
そしてかわいいが過ぎるんですよ、キャラとしても、俳優さん自身も!
俳優さんたち、全員私より年上なのにこんなにかわいくて大丈夫ですか?
みんなの「ま、す、み、く、ん!」「つ、づ、る」「いたるさ~んっ!」「シトロ~ン!」「サ、ク、ヤーっ!」かわいいんで積極的に声出していきたいです。

4. 嘘のない涙
誰もいなかった劇場を知っていて、ずっと孤独と戦って生きてきた咲也君だからこそ歌える曲だと思いますね。こういう生い立ちだからこそ劇団や春組を家族として大事にする気持ちが特に強くて、感謝や愛を惜しみなく素直に伝えられるんだろうな、嘘のない美しい涙を流せるんだろうな。
君にもらった分、私ももっと美しい景色を見せてあげたい。
(この景色の話、めっちゃ韓ドルオタクの語り口になってしまった。)
ありがとうの気持ちが涙になってあふれることある?私はまだ人生でそんな経験したことない。そういう経験ができる、素直で美しい心を持った咲也君が舞台で輝くところをこれからもずっと見ていたいと思いました。

5. カレーパン
「は?なんだこのタイトルふざけたな?」と思いました。軽い気持ちで聴きました。結果から言うと泣きます。
いや多分この曲、別に泣かせに来てはないですよ、普通にかわいい曲です。
102号室でよくあるであろうやり取りを切り取った、日常の様子ですよ。
でも、私、これを歌う真澄君と綴君の出会いからこの曲を歌うまでを考えちゃったんですよね~むりすぎた。
相性悪すぎて、同室なのに旗揚げ公演の時言い合いしたし部屋にいられるか!って飛び出していた2人が、公演を重ねて同室としての日々を重ねて、いまや「かわいいところあるよな、弟みたい(兄の心)」「兄弟とかよくわかんないけど監督の夫役させてよお願い(わがまま)」になるの尊い以外になんかある?ないけど?
日常を見せつけられただけなんですけど、それが普通に私の涙腺にクリティカルヒットだったって話です。
あと綴君は10人兄弟の3番目、真澄君は一人っ子ですが役者さん自体は前川君が一人っ子、牧島君が3人兄弟の末っ子なのが愛しいです。

6. 一回一円、イケてるメンマ
「いやだからタイトル何?」と思いました。でもわかってた、これはシトロン君でしょう。正解です!結論から言うとこっちは普通に楽しいです。
結構アップテンポなので最後まで疾走感あるし、至さんとシトロン君って組み合わせ結構不思議だったな~、と思います。何回聴いても。
「綴いないと無理ゲー、でも俺的になんかツボ」「見方変えたらゲームみたいで面白い」ですよ?
あんなに人とかかわるのが苦手だった至さんが、意思疎通ゲキムズのシトロン君との会話がゲームみたいで楽しいだと?至さんの成長…そしてムードメーカーのシトロン君かわいくてマジで大好きです。なんで今回のアルバムに収録してくれなかったの?ってくらい山門のとくさん好き。
あとこのタイトル、ゲームの出稼ぎの二人の会話から来ているとTwitterでどなたかが仰っているのを見ました。そんなところからこのタイトル持ってきた作詞家さん?作曲家さん?どっちか分からないけど純粋にすごいと思った、愛ですね。

7. 新生春組公演曲
各公演曲のメドレーです。ゲーム版の楽曲とステの劇中劇の曲って別物なので、こういう形で原作の曲を俳優さんたちが歌ったものが出て嬉しい。
ロミジュリは明るい曲と二人の声に「ああ、春組の旗揚げ公演曲だなあ」と実感させられます。公演間近、演出の追加で不器用でオーバーワーク気味になってた咲也君に真澄君が殺陣の稽古をつけてくれるの思い出して「真澄君が思いやりの心を育んでる…!」って泣いたもんです。
ワンダーランドアゴーゴーは可愛らしいですよね楽曲自体は。でも俳優さんが歌うまお兄さんすぎて「いや声!歌がうまいんじゃあ!」って謎にノブになるのやめたい。真澄君と至さんの近すぎず遠くない距離が、春組家族の中で異質なように見えて一番普通の家族っぽさを出してる関係性なのではないかと思ってます。家族だからってべたべた仲良し何でも言えるよ~って方が少なくて、実際は言葉にしないけど大切に思ってるよっていうこの感じ、めっちゃ家族じゃんね。(?)
「思い出のねじまき」は古谷さんの歌い方がエスの心情を的確に表現していて秀逸、泣いちゃうよこんなの。機械として生まれたエスがマスターと友達になって心を知っていくのが、メドレー用に短くされたあの楽曲でもわかるのはさすが。綴君が主演にして脚本でかなり頭を悩ませていた様子も思い出して、エスとマスターの関係を通して見える綴君と水野君の関係、綴君が生み出す友情物語の中でも切なくてあたたかいストーリーに涙なしでは通れない第3回公演となっております。

8. MANKAI☆開花宣言
A3!の始まりの曲でありながら、ステージでは歌われてこなかったこの曲。俳優さんたちが歌ってもめっちゃいいですよね、いいもんはいくつあってもいい!(?)
ゲーム版の音源がリーダーズなのに対し、これは春組5人なので人数もメンバーも違って歌詞のパート割が味わい深い感じでした。
「忘れたいジレンマ 拭いたいトラウマ あの日の傷跡だって まだ癒えないまだ癒えないけど 進むしか手はない 立ち止まる暇はない」 好き。
いつもと逆の順番にシトロン君、至さん、綴君、真澄君、咲也君が歌うんですけど、忘れたいジレンマ(王族の話)、拭いたいトラウマ(高校時代の話)、あの日の傷跡だって(水野君との話)ってちゃんとリンクしたストーリーがあって、進むしか手はないと立ち止まる暇はないっていう勢いと希望溢れるフレーズが年下組の2人に当たるの最高じゃないですか?
前にオーイシマサヨシ提供のA3!の曲の話をしたと思うんですけど、入団前後にいろいろな挫折を味わったメンバーが歌うからこそこの歌詞に重みや説得力が出て、私も頑張りたいと思わせてくれる気がします。

こうして春組のアルバムを聴くと、咲也君の曲にあったように春組にはぽかぽかあったかいのが似合いますよね。かわいい。
ここに2章であの切れ味しかない千景さんが入ってくるの、4つの組の中で一番意味わかんなかったっていうか、組と本人の適正(?)が合ってなさそうすぎません?
でも今や春組のおじいちゃんとしてしっかり家族なのでやっぱり彼も春組に必要な人間だったんだなと思います。
ステでも早く第4公演やってくれないかな、楽しみです。

追記:
8月のトルライのアルバム先行で無事1日分のチケットが取れました。
運があまり良くない私としては奇跡の1公演です。
緊急事態宣言でライブは中止、とならないことを願いながら、毎日ハラハラ過ごします。
春組の皆さんやたくさんの監督さんと、安全にお会いできますように…。


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