見出し画像

自撮り・続|動くものの撮り始めは滝

Evero GZ-HD7(フルハイビジョン・ハードディスク・ムービー2007年製)を充電しています。アクセス/充電が緑ランプで点滅しているので、リチウムイオン電池は健在と思っていいのでしょうか。リポ電池じゃないし危険性低いんじゃないの?コンセントを差し込むと爆発する?という恐れと闘いました。

※リチウムイオン電池が充電中に暑すぎるようなら危険みたいです。心配なので、ビデオをこのまま復活使用するなら電池買替え検討しようかしら。


さて、昨晩のつづきです。

フリー講師をしていると、出張のお話が多かったし、関東甲信越くらいだと日帰りですが、新幹線のなかった都市とか、新幹線ダイヤが豊富な都市とかだと毎週通うこともありました。それを何年間か継続すると、なんと!一年を通してご当地グルメを堪能できます。食事は外食中心になるので仕方がないよねの部分もありますが、それはもう言い訳。積極的に楽しみました。

その後、なぜか着物の仕事が始まっても、最初からあっちこっちへ長期出張がついて回ります。運命かな?と思うくらいです。主要都市への出張はかぶりましたが、それまで行かなかった日本各地へ、観光客でもないけれど一見さん的にふわっと土地をかすめて楽しんで回りました。そういう点は、講師時代と変わらない仕事スタイルでした。

それを、誰かが「よくできるよね?」と言ってました。そうかもしれませんね、今思えば。知人には泊まることをご主人から許されないという奥様がいらっしゃいましたから、そう思う人がいてもおかしくないです。

私も、子供時代は子供時代なのに?子供時代だから?もうそこは不明ですが、「〇〇ちゃん家へ泊まりに行く」系は全部NGでした。フルタイムで仕事をしている両親が同伴できないウィンタースポーツに誘われてもNG。ソフトボールチームにスカウトされても入団NG。親としては、送り迎えや遠征試合とか怪我とかいろいろNG要因があったのでしょう。だったので、大人になって晴れて自分で選択する、ちゃんとした理由(仕事)のある出張は、ついでに経費で飛び回れるいい機会だったのかもしれません。今はおうち時間が快適です。

それで、本題です。

私は、ある年いつものように仕事ついでに観光の機会をゲットしました。それは、名所景勝地の高千穂峡。当時でもパワースポットとか、神秘の滝といったキャッチフレーズが踊っていました。それを実感したのは、バス乗車中にながめた人里の風景。高千穂峡付近までくると里の雰囲気がガラッと変わったのを覚えています。空気感が清浄で、そこまでとその先が結界で区切られているのかと思うくらいに切り替わりました。

有料ボートに乗らないと滝の近くまでいけないと分かったので、ビデオを片手にレンズを覗き込みながら、カップルだらけのボートが浮かぶ淵へ手漕ぎで近づきます。ビデオを回しながらどんどん寄っていくと、レンズの中に映る滝が光りはじめました。肉眼で見るとどうだったか。もう覚えていません。ただ周りに、カップルのボートが寄ってきて、一人手漕ぎでカメラ片手に乗っている私を見ているのか、その先の光る滝を一緒に見ていたのか。2、3隻集まってきてました。

手漕ぎの櫂を止めて、同じ場所で撮り続けても、光はどんどんはっきりとし始め、しだいに大きくなって、その美しさに圧倒されました。夢中で撮りました。性能がいいカメラだとこんなものまで取れるの?ぐらいの素人でしたが、なんとなく畏れを抱きました。帰宅後、家で見直した後、これをどうしよう?と迷い、カメラの中に入ったままの方がいいのかもと判断しました。レンズを通すと光って見えるものってあるのかもしれませんね。

そういう感想も判断も、原始人が雹に驚愕するようなものです。が、それでもその後、私は別の理由でこのビデオカメラで動画撮影はおろか何も制作できなくなります。でも、これが「動くもの」を取り始めた最初、2007年の春です。ミラーレス一眼OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIIを購入した後に、このEvero GZ-HD7を思い出しました。値段が一緒だったからです。今のところ使いこなせないのも同じ。

もしも充電が完了して録画記録を観ることができたなら、あの感動をもう一度味わえるでしょうか。見てみます。しかしフルハイビジョン1920×1080のまま見られるだろうか?数回持ち歩いて箱に戻したまま眠ってしまった機材。何かカビとか錆とかあったら画像がまともじゃないかも。無事を祈ります。


終わり

2021/02/04修正
リチウムイオン電池充電が無事完了し、不思議な滝の画像も観ることができました。ついでに地震被害前の熊本城の映像もあったりして、九州を小回りした旅行だったというのが判明。10年前のことでも動画で残ると鮮明に思い出せます。それで、記憶違いも判明したので修正しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?