魔法使いハウル
映画『ハウルの動く城』に原作があるのを知りませんでした。
映画公開は2004年11月。
その頃は、本当に映画館へ行くような状況ではありませんでした。
だから、初めて観たのはTV放映されるようになってからになります。
TV初放映は2006年7月。
この初放映もみているか怪しい。その後、何度か放映されているなかで観たのでしょう。映画の原作が話題になっている時期を知らないので、それを外した頃にハウル映画を観ているようなんです。
ハウル映画の原作は、英作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる『魔法使いハウルと火の悪魔』。続編あり。
初版は1986年4月。
邦訳版1997年5月。
こうやって遡っていくと、自分の過去の時間をすり合わせたくなります。どうして原作があるのをずっと知らなかったのかがよくわかるのです。
このハウル原作初版の頃に、私は魔法は魔法でもハヤカワ文庫「オズの魔法使いシリーズ(米作家ライマン・フランク・ボーム著)」が出版されるたびに読んでいました。シリーズ1〜14巻の最終巻が1994年5月刊だそうです。記憶に残っているのは年に一度あるかないかの文庫出版を「待ち焦がれていた」という部分だけで、読破したはずのシリーズをいつ読み終えたかは覚えていません。
これが最終14巻。
初版は1900年〜1920年。
邦訳は1974年〜1994年。
ハウルの原作の邦訳を読みたいですね。
Kindleで電子書籍もあるようです。
主人公が「魔法使い」とはいえ、
米作家♂による「オズ」♀
英作家♀による「ハウル」♂
創作背景にある文化・作者・作者の性別・主人公の性別あたりが錯綜していて面白いです。コンテクストを如実に読み取ることができるでしょう。ファンタジーには「現実」が丁寧に描かれていますからね。
原作のハウルとソフィーも知りたいので読んだらまた感想を記事にあげます。
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