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普通の野菜も育てるの巻~農家のはじまり~

時は2020年ゴールデンウイークの真っ只中。
毎日おしゃれ野菜の教育に明け暮れる女(たれぱんだ)が、
まるで近い将来”食糧危機”でも訪れるのではという勢いで、
今度は普通の野菜の”イモ”にまで手を出し始めた。
”農家”という言葉から逃げられなくなった彼女のもとに、襲ってきたのは大の病”腰痛”との闘いであった。

ということで、今回は以前の記事(『おしゃれ野菜を育てるの巻~ポチの登場~』)で書いた血汗涙の畑に、初めてお種を植えるお話をしよう。

種イモの優雅な日向ぼっこ

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おしゃれ野菜の育苗中に、横で種イモの生育を始めていた。

種イモとは、その名の通りイモの種のことで、いわゆる小さい粒の種ではなく、食べる芋と同じ大きさをしている。

生育といっても、毎日日向に3時間さらし、イモから芽を出させるだけだ。

調理するときには、体に悪いから芽を隅々まで取っていると思うが、その芽をあえて育てるのだ。

田舎のおばあちゃんはやっぱり

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芽が出てきたら、イモを半分に切り、草木灰とよばれる切り口を殺菌・保護する資材を軽くまぶす。

種イモの出来上がり!

この作業中、横のトウモロコシ畑のおばあちゃんが、こっちに近づいてきた。
丸ごと1個植えると収穫量は1/2に減るが、芋の成功率が高くなるのよと教えてくれた。

田舎のおばあちゃんは人想い、これは本当だった。

アドバイスをうけ、途中からこの灰付け作業は無しに。
(家庭用で収穫量が減っても全く問題ない)

畝立てが鬼畜

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さて、続いては先日死ぬ思いで整備した畑に、畝を立てる。

通常だと、土壌は何もしないと酸性化するので、アルカリ性の石灰を撒いて中和させるのだが、イモは厳しい環境でこそ育つゆえ、この作業は必要なし。

左右から土を掘り進め、30㎝以上の高さの山にしていくのだが、

これがきっついのなんの、10分せずして腰が痛くなってきた。

ぐーっと伸びをしても、同じに体勢になると痛みは再発。

農家のおばあちゃんの腰が曲がっている理由がようやくわかった。

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お種たちが待っているよという殺し文句で兄に急かされ、腰の痛みと闘いながらひたすら土を掘っていった。いてててて。

畝なんて漢字テストでしか使ったことのない文字であったのに、
今その「畝」を立てたのだ。

人生わからんものだなとつぶやいた。

種イモ蒔き

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畝を平らにし、種まきスタート!

株間(種と種の間)は大体30cmで、置いていく。

おしゃれ野菜と違って、いきなり畑の舞台に立つなんて、君たちはどれ程たくましいのか。

なんだかもっと手をかけたい気持ちをぐっとこらえた。

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置いた種の下を掘り下げ、芽が上になるようにおく。
そして土を被せる。ひたすらこの作業。

デスクワーク以上に腰が悲鳴をあげたが、

どうしてであろう。

体に悪い感じがしないのだ。

これは新手の勘違いであるが、気分は爽快。

今の私にはどうでも良いこととなった。

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この日は、じゃがいも9品種を計120個を植えた。
(ダンシャク、メークイン、とよしろ、レッドムーン、さやあかね、とうや、ノウザンルビー、シンシア、シャドークイーン)

上手くいけば5倍の量が収穫できるらしいので、600個。

ただあくまで家庭菜園なので、自己消費できるか疑問だ。

おそらく一生分になるのではないか。

食糧危機になれば、私はおそらく勝ち組になるであろう。

そして思った。

もうそろそろ潔く認めてもいいのではないか?

”農家”のはじまりを。


それではアンニョン、続きもお楽しみに。

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