FF16を最後までやったらタイトル画面で2時間気絶した
FF16をクリアしてエンディングまで見たんですが、気がついたらタイトル画面で2時間気絶してました。
というわけで感想書こうと思います。
(以下ネタバレ注意です)
14のチームが作ったこのゲームなんですけど、
最後以外は普通によかったと思います。
吉田、最後どうした?
迫力満点の召喚獣バトルや、クライヴの半生を描いた物語、ヴァリスゼアの各国の情勢をリアルタイムで追うストーリー展開、どれもかなり面白いと感じながら寝る間も惜しんで進めることができました。
それだけに、最後の描写の物足りなさが残念だったなあという印象。
エンディングの描写は色んな捉え方が出来て考察の余地ありって感じですけど、ラストバトル前のサブクエとかで周りの仲間からクライヴ君めちゃくちゃ励まされて生存フラグびんびんに立ってるのに、生死不明みたいな感じで終わって後味イマイチでした。
とまあエンディングの愚痴はそこそこに、FF16全体の感想をちゃんと書こうと思います。
ナンバリング初の完全アクションバトルシステム
今回はFFナンバリングタイトルの中で初の完全アクションらしいんですが、なんかニーア作った人たちに監修してもらったりしてたらしく、ちゃんとしたアクションバトルシステムになってました。
ファイナルファンタジーといえばATBだろっていう人多いと思いますけど、今回のバトルシステムはそこそこ完成されてたと思います。
召喚獣ごとに特性も違って組み合わせ方も多いので、色んなスタイルで遊べて楽しかったです。
ただ、アクションやるならファイナルファンタジーじゃなくてもよくね?とは思いました。
15もかなりアクション色強かったですけど、最近の流行りなのかな。17以降もアクションが続くようならちょっぴり寂しい気持ちです。
ちなみに僕はアクションゲーム全然得意じゃないんですけど、見栄張ってアクションフォーカスにしてオート系とかも使ったらダサいとかおもって使わないでいたらめっちゃ負けてムカついたのでYouTubeとかで「FF16 コンボ 簡単」とか「FF16 最強 ビルド」とか検索して真似したらめちゃくちゃ楽になりました。アクション苦手なくせにストーリーフォーカスにしてなくてバトルに苦戦してる僕みたいにバカタレな人がもしいたら、素直に上手い人のやつを真似するか、オート系つけるとかした方がいいです。
迫力満点の召喚獣バトル
通常操作時はまあなんか上手く避けれなかったりしてイライラするんですけど、カットシーンの演出はマジで神。
特にクソデカタイタンとバハムート戦の演出やばすぎて、何かの映画を見てるのかと勘違いして見入ってたらいきなり□押せって出てきて焦って間違えて他のボタン押してめっちゃダメージくらいました。それくらい没頭できます。
地球飛び出して宇宙で戦うのとか、イフリートとフェニックス合体するのとか、冷静に考えたら超シュールだけど、演出が神だったのでOKです。
14チームはメカ好きおっさん集団と聞いてるので、ああいう胸熱演出魅せるの流石上手いなって思いました。
SF映画三部作見てる感じのストーリー
今回のストーリーって、主人公クライヴ君の少年期~青年期~壮年期を描いてるんですけど、間に「それから5年後」とか出てきて、FF15のトラウマが蘇りそうになりましたけど、ちゃんとお話としては筋が通ってて良かったと思います。
戦時中という設定なんで、物語の舞台となるヴァリスゼアの各国の細かい情勢変化だったり、登場人物の心の揺れ方とかが結構丁寧に書かれてて、プレイヤーを置いてぼりにさせない開発の心遣いみたいなのをちゃんと感じられました。
物語全体としての起承転結もありながら、各パートの起承転結もあって、それぞれのストーリーをプレイしてるときは1つの小さめのゲームをしている感覚でした。
少年期~青年期:1部
新隠れ家~バハムート:2部
~ラスト:3部
みたいな。
各章の序盤に良くありがちな「認めて欲しかったらこれをやってこい」みたいなよく分からないままお使いさせられてつまんね〜みたいな薄っぺらいシーンがあるからこそ、その後に待ってる激アツ召喚獣バトルがより盛り上がるように作られてて、いい感じでメリハリついてたと思います。最初から最後までクライマックスだったら疲れちゃうしね。いい意味で14チームっぽさが出てたと思います。
レーティングDならではの表現
ベネディクタとかジルのおっぱいとか、バルナバスとかクライヴが裸になってたりとか、そもそも人めっちゃ死んだりとか、結構攻めてるな〜って印象でした。
14だとあそこまで過激な表現出来ないだろうから、タガが外れたんだろうな〜って思ってます。
特にクライヴ君のB地区についてはフォロワーの中でも賛否両論でした。
ディオンについてはあえて何も言及しないでおきます。多様性の世の中なので。
世界設定についてのあれこれ
大筋はファイナルファンタジーならではって感じの設定で一安心。
クリスタル・魔法・召喚獣がある世界で、悪の帝国(ウォールード)の存在があって、その裏にいる真の悪(アルテマ)がいて、敵として出てくる帝国兵(敵国兵)やシガイ(アカシア)と戦う。割といつものファイナルファンタジー。
シドの娘は例によってお転婆娘だし、召喚獣の技もおなじみ、あとは終盤のミスリルや源氏シリーズ等々。
FFやったことない人でも楽しめるし、FFファンにも嬉しい要素が詰まってたと思います。
特に14チームが作ったってこともあって、14のワードが結構多かった印象。オーケストリオンとかもろやん。
でもやっぱりFFと言えば、ぽっと出のラスボスの存在を期待してたので、アルテマの裏に誰こいつ?みたいなやつがいるといいなって思ってたんですけど、普通にアルテマでちょっと残念でした。
エンディングについての考察
さて、ここからは個人的な考察です。
ぶっちゃけクライヴ君て生きてんの?死んだの?
みんな気になってると思います。
あくまで個人的考察かつ希望的観測ですが、
クライヴ・ロズフィールドは生還したと考えています。
一つ一つ説明していきます。
①クライヴが浜辺に打ち上げられたシーン
米津玄師のエンディング曲が流れて、クライヴが左手をあげて火を出そうとするが出ず、そのまま手が石化して力尽きるシーンです。
手のみが石化しており、全身が石化する描写はありません。明確に死亡を断定することが出来ず、ここは戦闘による疲労により気絶したと考えます。
吸収したアルテマの力により、世界の理を燃やし尽くしたことで、この世から魔法・召喚獣という概念が消えた瞬間を描いていると思われます。本来ならフーゴのように全身が石化し消滅すると思われますが、左手から石化が始まったところで概念が消えたので石化も止まったのではと考えます。
②ジルの涙
エッダの出産の際に、ジルはふと何かを感じ取り涙を流します。これは、理の焼失によりクライヴから召喚獣の力が消え、イフリートのエーテルを感じ取れなくなったことから、クライヴが死亡したと思い涙したと思われます。
ジルがバルナバスに囚われた際に、クライヴがジルの生存を感知していることから、ドミナント同士は、他のドミナントのエーテルを感じ取ることができると断定できます。ここは、イフリートのエーテル消失を感知しての涙と推測します。
③赤い星の減光
月の左隣にある小さい赤い星が暗くなるシーンです。これはいくつか考えられますが、①イフリート消失の示唆、②メティアへの祈りが叶ったため、③アルテマ母星の超新星爆発、あたりが考えられます。どれもクライヴの死を示唆する理由とはなり得ないと考えます。
【①に関する補足】
クライヴからイフリートの力が消失したことを示唆するように減光していったと考えます。クライヴ自身が死亡したわけでないので、星の完全消失までを描いていないのではと考察します。
【②に関する補足】
メティアとは、ジルが幼い頃から祈る際に対象としていた名称です。メティアに関する詳細な記述はゲーム内で得られませんでしたが、メティアがこの赤い星のことを指しているのならば、「クライヴが無事に帰ってきて欲しい」という祈りが叶ったために、メティアはその役目を終え、消滅したと考えられます。
【③に関する補足】
まずアルテマ自体が、宇宙由来の生命体と仮定します。アルテマの語源はUltimaであり、ラテン語における意味は「最も遠い」です。FFにおいては、ラテン語由来のワードが度々登場するため、今回も同様とするならば、最も遠い≠宇宙空間じゃないでしょうか。また、メタ的考察にはなりますが、14における「ウルティマ・トゥーレ」は宇宙空間に存在しており、制作スタッフが同じであることを考えると、アルテマと宇宙は切り離しにくいと考えます。アルテマが創造した理を燃やし尽くしたことにより、アルテマの存在していた痕跡を消し去ることとなったため、アルテマがいた母星が超新星爆発を起こした、という考察です。
④トルガルの遠吠え
トルガルは主であるクライヴを13年間待ち続けていました。その間、主であるクライヴの品をフェニックスゲートにて探し回り、隠れ家に持ち帰っていたようです。よってトルガルの遠吠えのシーンは、クライヴの生死に関するアクションであると推察できます。ここで仮に、クライヴが死亡したことに対する遠吠えだとするならば、その際横にいるジルの笑顔についての説明ができません。また同時に太陽が昇っており、ポジティブに捉えるならば火の民であるクライヴの生還を示唆してると考えることが出来ます(ネガティブに捉えると、新しい世界の幕開けという意味でも捕えられますが)。
⑤ガブの発言
ジルが涙を流して足早に去っていくのを見て、ガブも涙しながら「2人のシドが想った世界」と発言します。想ったと過去形になっていることから、2代目シドを失ったような発言に聞こえますが、ポジティブに考えるならば、クライヴはシドの役目を果たし、「人が人として生きられる世界」を作り上げたために、涙しながら発言したと捉えることが出来ます。
⑥著:ジョシュア・ロズフィールド
スタッフロール後のとある一家のシーンの最後に、「ファイナルファンタジー 著:ジョシュア・ロズフィールド」と書かれた本と羽根ペンが映るシーンがあります。シンプルに考えるとジョシュアが書いたものであると捉えられますが、ハルポクラテスのサブクエにおいて、ハルポクラテスがクライヴへ「剣ではなくペンを執る日を待っている」趣旨の発言をしています。また、ラストバトル前にジョシュアが死亡したと推測できるシーンがあり、フェニックスには蘇生の能力はないことから、ジョシュアは死亡しており、生還したクライヴがジョシュアの名を借りて執筆したと考えるのが妥当かと思います。
以上が、クライヴが生存していると考える根拠です。
あの描写だとどっちとも取れるので難しいとこですけど、あれだけ生存フラグ立てておいて殺すのはちょっと流石になくない?という希望的観測です。というか生きてて欲しいです。
というわけでクライヴの生死について考えをめぐらせてたら、タイトル画面に戻ったところで2時間経過してましたよってことで、タイトル回収もしたので終わりにします。
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