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ディスクローター「GALFER BIKE」という選択(シンプル設計と軽量性)

GALFER BIKE Road Disc Wave vs SHIMANO RT-CL900

ディスクブレーキローター

ディスクブレーキローターは、ロードバイクの制動力を左右する重要なパーツ。軽量性、高い制動力、耐久性、静音性、冷却性能などトレードオフになりうるそれぞれの求められる性能のバランスが重要ということですが、基本的にはつかっているコンポーネントブランドのモノを利用している方が大多数ではないでしょうか。つまりはSHIMANOを利用されている方が多いのではないかと推測します。私もそうでしたがSHIMANOのローターにイラつき、GALFER BIKEを選択をしたということで、そのメモとして整理しておきます。



GALFER BIKE Road Disc Wave

購入したのは GALFER BIKE Road Disc Waveです。
ここでは私なりにGALFER BIKE Road Disc Waveと、SHIMANO RT-CL900を比較し、それぞれの特性や利点について体感とあわせて整理を試みます。

重量

  • GALFER BIKE: 64g (140mm)

  • SHIMANO RT-MT900: 88g (140mm)

  • SHIMANO RT-CL900: 96g (140mm)

GALFER BIKEはスペインのメーカーです。軽量性に優れており、特に長距離ライドやヒルクライムでのパフォーマンス向上を期待するユーザーに向いています。シマノのディスクローターと比較して、20g以上軽量×2(前後輪)であり、ホイール全体の軽量化に効果的です。ライダーにとって、数グラムの違いは小さくない、特に競技者や軽量化を重視するユーザーにとって、GALFERの軽さは魅力的な要素ではないかと思います。だった価格もシマノのそれとだいたい同じ。

重量という意味では、完成車にはフロントに160mmのローターが装着されているケースがほとんどだと思います。基本的に、フロントブレーキはブレーキングにおいて重要であり、制動力が問われるためです。しかし、ツールに出走するような選手でもない一般ライダーにとっては、140mmで十分というか、むしろコントロール性が増す上、台座も不要になるため、軽量化の観点からも140mmをおすすめしたいと思います。


冷却性能

シマノのディスクローターは、特にICE TECHNOLOGIES FREEZAテクノロジーを採用していることが特徴で、放熱フィンやアルミニウムコアをステンレス鋼で挟み込んだ3層構造を持ち、長時間の下り坂や過酷なライディング環境下での冷却性能が優れているって説明されています。この技術により、「熱による制動力低下(フェード)」が最小限に抑えられ、信頼性の高いブレーキングが可能ということですが、テクノロジーの名称やその効果については単純に「冷却性能に優れているだ」と認識しておけばよいかと思います。しかしこの3層構造がそもそも「たわみの要因」なんだよねとかおもってます。

冷却性能が重要なのは

制動力の維持

ブレーキをかけると、摩擦によってブレーキローターとパッドが非常に高温になります。この熱が過剰に溜まると、制動力が低下する「ブレーキフェード」が発生しやすくなります。冷却性能が高いローターは、効率的に熱を逃がし、安定した制動力を維持することができます。


パーツの耐久性向上

ブレーキシステムが高温になりすぎると、ブレーキパッドやローター自体の摩耗が早まります。特に長時間のダウンヒルなどで頻繁にブレーキを使用すると、温度が上昇しやすく、部品の劣化を招きます。冷却性能が高ければ、部品の寿命を延ばすことができます。


オイルの過熱防止

ディスクブレーキシステムの多くは油圧を使って制動力を発揮していますが、ブレーキローターが熱くなると、その熱がキャリパーやブレーキオイルに伝わり、オイルが過熱するリスクがあります。オイルが過熱すると、ブレーキが効かなくなることがあり、特に油圧ディスクブレーキにおいて冷却性能は安全面でも非常に重要です。

一方で、GALFERのローターには特別な冷却フィンや放熱技術に言及されてないのですが、高炭素ステンレス鋼を使用することで、一定の放熱効果が期待されというかそもそも冷却性能は大切なので考慮されているにきまっている(雑)。特に日常的なライドや短距離での使用においては、十分な性能を発揮することは実際のライド時になんの問題も違和感もないことで自分としては証明できています。(ダウンヒルで時速70km程度でるようなロングダウンヒルでも問題ない)


静音性と振動

両ブランドともに、静音性と振動の低減を重視する設計(だいたいそう)。シマノの最新モデルであるRT-CL900は、特に静音性が向上していると報告されており、雨天時や高速下りでのブレーキノイズを抑えられています。GALFERも、騒音や振動が少ない設計になっており、特に日常のライドにおいては静かで快適なブレーキングが期待できるわけですが、実際はすこしGALFERの方が音鳴りが発生する感じです。その意味ではさすがシマノさんやと思います。

しかし、シマノのローターは冷却フィンを持つ複雑な構造ゆえに、剛性の面で柔軟性が課題となることがあります。具体的には、RT-CL900などのモデルでは、たわみやすい構造が熱応力や振動を吸収しやすくなる一方で、剛性不足からくるブレーキのフィーリング低下が見られます。制動力に対しては不安がなく安心感があるものの、たわみによってブレーキパッドに擦れる感じが頻繁に発生します。たわみやすいため、柔らかく、すぐに直すことは可能ですが、あまりにも頻繁にたわむため、イライラすることがあります。これが買い替えを検討する理由です。


耐久性

シマノのディスクローターは、実績と信頼性の高さで知られており、長期間の使用でも摩耗や性能低下が少ない点が強みです。一方で、GALFERのローターも全モデルに防錆処理が施されており、耐久性に対する信頼性も高いと言えます。ただし、長期的な使用データに関しては見当たらす、実際に利用する私自身も使い切ったわけではないので、この耐久性比較はできませんが、一般ユーザーという視点でいえば、どちらも十分という感じだなと。(7,000km〜1万kmで交換かなという感じ)


私がGALFERを選択する理由

GALFER BIKE Road Disc Waveは、シマノの冷却技術や長年の実績に対して、軽量性とシンプルな設計が魅力だなと思っています。単純に同価格で前後輪あわせて40gの軽量化は魅力。ヒルクライムでのアドバンテージを得るためには最適な選択肢ですね。あとはやっぱり軽量化できたという自己満足。

また、シマノのディスクローターの冷却フィン構造によるたわみやすさが気になるライダー(私がこれが一番の交換理由)、GALFERのシンプルな構造で剛性が保たれた設計は、より確実で安定した制動フィーリングを提供するのは当然ですが基本たわみません。これが選択の決め手ですね。SRAMでもいいけど高い(笑)


結論

GALFER BIKE Road Disc Waveは、軽量性、剛性、シンプルな設計による高い性能が魅力で、特にヒルクライムや軽量を重視するライダーに適しています。選択は、ライダーのライディングスタイルや求める性能に応じて決めるべきですが、軽量性と安定したブレーキフィールを重視するなら、GALFERが最適だと私は判断しました。みためもスッキリで満足です。


おまけ

ロックリンクはKCNCです。軽量でカラーリング(ブルー)が好きだから


ロードバイク・スキー・キャンプ 等の機材購入など