【2023年ダイヤ改正関連】相鉄・東急新横浜線開業
⑴ 相鉄・東急新横浜線の概要
相鉄・東急新横浜線は、相鉄線の西谷駅から羽沢・横浜国大駅、新横浜駅、新綱島駅を経て日吉駅に至る路線です。2023年3月18日に開業しました。西谷駅では相鉄本線に、日吉駅では東急東横線・目黒線に接続します。羽沢・横浜国大駅では東海道貨物線・品鶴線を介してJR埼京線と直通運転を行っています。新横浜駅では、新幹線と接続しています。当駅を境に、西谷側が相鉄新横浜線、日吉側が東急新横浜線となっています。今回は、話の都合上、相鉄・JR直通線についても書いていきたいと思います。
⑵ 相鉄・東急新横浜線の歴史
相鉄・東急新横浜線は、1966年7月の都市交通審議会答申第9号において、検討するべき路線として東京方面-勝田(港北ニュータウン)-二俣川-湘南台-平塚が位置づけられたことが始まりです。二俣川~湘南台間に関しては、1976年から1999年にかけて開業した相鉄いずみ野線として開通しました。湘南台~平塚間に関しては、まだ延伸の目途が立っていません。
1981年に神奈川県知事、横浜市長、川崎市長の3者で話し合いました。この際、新横浜-川崎-羽田空港に至る新線構想を発表しました。しかし、1998年に京急空港線の羽田空港乗り入れや、東海道新幹線の品川駅開業により羽田空港方面への延伸の必要性が薄れました。
2001年に運輸政策審議会第18号答申において、神奈川東部方面線として二俣川-新横浜-大倉山に至る路線を建設するとし、大倉山駅で東急東横線と直通運転することにしました。当初、相鉄側は東急・JR側との直通することで横浜駅への乗客の流入が減ることを恐れて乗り気ではなかったです。しかし、将来の少子高齢化を見据えて、今までの考えを改めて東京方面への直通運転に意欲を示す様になりました。大倉山駅は、宅地開発が進んでいることから東急側の起点は日吉駅にすることにしました。
この様にして、相鉄・東急直通線と相鉄・JR直通線の建設が始まりました。開業時期を延長したこともあったが、2019年11月30日に相鉄・JR直通線、2023年3月18日に相鉄・東急直通線が無事に開業しました。
⑶ 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線で用いられる車両
➀ 相鉄・JR直通線
相鉄12000系とJR埼京線E233系7000番台が用いられます。相鉄車は海老名~新宿間、JR車は海老名~川越間で運用されます。どちらも、10両編成の電車です。
② 相鉄・東急直通線
相鉄・東急直通線は、相鉄・JR直通線と異なり10両編成だけではなく8両編成、6両編成の電車も乗り入れます。但し、6両編成と都営地下鉄に関しては新横浜駅までの乗り入れとなります。
相鉄20000系(東急東横線・東京メトロ副都心線直通用)・21000系(東急目黒線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道・都営地下鉄三田線用)、東急5050系4000番台・5080系・3000系・3020系、東京メトロ9000系、都営地下鉄三田線6300系・6500系、埼玉高速鉄道3000系が用いられます。
相鉄20000系、東急5050系4000番台は10両編成、相鉄21000系、東急5080系、3000系、3020系、都営地下鉄6500系が8両編成、都営地下鉄6300系、東京メトロ9000系、埼玉高速鉄道3000系が6両編成です。
相鉄車は海老名・湘南台~和光市・西高島平・浦和美園間、東急車は海老名・湘南台~小川町・西高島平・浦和美園間、都営地下鉄・東京メトロ・埼玉高速鉄道車は新横浜~西高島平・浦和美園間で運転されます。
⑷ 相鉄・東急新横浜線の今後
相鉄・東急新横浜線の開業により、相鉄の念願であった都心乗り入れは達成できました。相鉄線は、東急線やJR線だけでなく東京メトロ、都営地下鉄、埼玉高速鉄道、東武線にも乗り入れる様になり相鉄車の埼玉県への乗り入れが出来るようになります。新横浜駅では、新幹線と接続しているので東武沿線から新幹線への乗車も1本でいく事が出来ます。今後の発展が、楽しみです。あらたに分かったことがあれば、追記していきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?