【小浦と野呂井の証言】

――お前らはそれぞれ、泥舟と鰐飛をここまで車で送って、到着した後は応接室の前で警護をしてたんだったよな。詳しく聞かせてもらえるか。

小浦「僭越至極ながら、わたくしが泥舟さまをお連れ申してこちらのお屋敷に馳せ参じたのは、確か八時三十分頃だったかと存じたてまつります。会合の時間は九時からと伺ってございましたが、泥舟さまが、少し早く着くようにしたいとわたくしに申しつけられたものでございますから。泥舟さまに従いましてお屋敷に罷り入りましたらば、お出迎え賜りました有栖井腕太さまにご案内いただき応接室に通されはべりまして、泥舟さまは一度、五分ほど御手洗いへと立ちましたのちは、鰐飛さまたちがおいであそばせるまで応接室からお出にならなかったかと存じます」

野呂井「えっとー、あーしはゴルフ場から鰐飛っちと碧居にゃんを乗せてきたんスけど、たぶん着いたのは小浦りんたちより15分くらいあとまる水産? その後は小浦りんとずっしょで警護ガチッててー、キッチンまでブレーカーをブチアゲに行った時も小浦りんは残ってくれてたし、誰かが出入りすんのは普通に無理っしょ。てか組長死んだのマのガでキャパくない?テンション鬼サゲなんですけど」

――えーと、泥舟と小浦が到着したのが8時半、鰐飛と碧居は野呂井の車で一緒に来て着いたのが8時45分、その間に泥舟が一度、トイレに立った以外は3人とも応接室から出ていないし、他に怪しい人間の出入りもなかった、ってことで良いんだな?

小浦「左様にて、間違いなく承りまして御座いつかまつりまする」

野呂井「おけまるー(☆´≧∀≦`メ)」

――わかった。もう帰れお前ら。

→戻る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?