見出し画像

オムツアートと画像生成AI

多くの人がやっている子供のオムツアート。独身時代は遠い目で見ていた行為だったけど、僕も毎月テーマを決めて撮影している。仕事柄、Instagramで溢れているような感じではなく、他にはない作品を作りたいと思ったことが、思えば親バカの始まりだったのかもしれない。

仕事帰り子供を寝かしつけたあと、または誰よりも朝早く起きてPhotoshopを起動し、画像を切り抜いては、違う背景となじむように作りこんでいく。アイディアをひねり出し、もともと可愛い子供がどんどん可愛くなる。眠い目を擦りながら行う作業だけど、大変楽しかった。だがしかし、子供の月齢が9か月になろうかという頃、突然現れた画像生成AIが僕の生活を大きく変えてしまった。Adobe Fireflyの登場である。

このFirefly。プロンプトをポチポチ入力するだけで簡単に画像を生成してくれる。30分かけていた作業を20秒ほど待つだけ。電子レンジで食べ物を温めるよりも早く、ガチャガチャをやっている感覚に近い。

Photoshop(β版)、選択範囲を指定しプロンプトを入れるだけ。


使い方は多くの人がWebで解説しているので割愛するけど、「背景の指示」とか「ライティングの指示」とか、シンプルな構成の方が良い結果を生み出す印象。先日より日本語入力が可能になったけど、割と高確率で臨まない結果が出るので、これは今後の発展に期待。(下の画像がいい例で「お面をつけて」と入力したら、へんちくりんなモノしか出てこない。世界一可愛いわが子が、見る影もない。)

切り抜いた背景や羽は生成AI「Firefly」の結果。


さて、ここからはクリエイターの一人として、感じていることを残しておこう。「AIが仕事を奪う」といった記事を見かけるけど、クリエイティブの世界では、画像生成AIは結果ではなく「途中経過」でしかない。AIで作業時間を短縮し、「余った時間」を使ってプラスαの作業を行う。だから生成系AIの誕生はwelcome。

唯一気にするポイントを挙げるのであれば、画像生成AIの登場で誰でも簡単にクオリティの高い映像が作ることが可能になったので、今まで以上に「他人との違い」を出していかなければならない。そういう意味では仕事が奪われるかもしれない。でもそれはAI云々関係なく、クリエイターとして生きると決めた瞬間に「誰もが覚悟していること」だから、何をいまさら……という話かもしれない。

子供の話に戻る。眠い目を擦りながらコツコツ作業していた9か月間。この間の子供の成長と言えば、目をつぶって泣く寝るかを繰り返していたbabyが寝返りを始め、離乳食を猛烈な勢いで食べ始め、ハイハイどころか、つかまり立ちを始めた。ありがたいことに、今日も怪獣の如く家の中を動き回っている。

画像生成AIのおかげで、眠い目を擦りながら作業する必要がなくなった。夜もグッスリ眠れるし、朝も気持ちよく起きることが出来る。だけどちょっぴり寂しい。というお題で書き始めた本日のnoteはこれにて終了。オムツアートに画像生成AI、面白いこと間違いなし。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?