散歩

今日、仕事終わって散歩した。

近所の道から、川沿いの道へ。

ホントは、いつもの散歩道ルートにする予定だったが、
何となく、途中の道からいつも行かない行き止まりの方の道に足が延びた。

なんでだろ、なんか
「行き止まりまで行こうかな」
なんて思ったからだ。

最近、体力が落ちたなぁ、と実感することがあり、
まぁおっさんだからしょうがないのだけれど
これから時間見つけたら筋トレやランニングをしていこう、
なんて思っていたものの、なんか今日は
走る気にはならなかったので散歩した。

少し行くと、ある施設の前でこの道は途切れる。
行き止まり。

正面の施設の入口は別のところにあるため、
俺が歩いてきた道からは入ることができない。
施設の柵によって先に進むことは出来ず、
左は斜面になっていて、右は木に囲まれている。
今日の散歩の終着点。

ここから振り返った時に見える景色が好きだ。

行き止まりだからまず誰も来ない。
俺一人。
辺りは静かなもんだ。
風で草木が擦れる音と、コオロギの鳴き声。

奥には町の明かりがポツポツと見える。

なんか、落ち着く。

もし学生時代にここに来ていたら、将来の夢でも頭に浮かべて
心に誓っていたかもしれない。

そんな雰囲気にさせてくれる。

ふと、20年ほど前、当時のバイト先の建物の屋上で
遠くに見えるの都市部の明かりを見ながら、
「社会に出たら東京に出たいな」なんて思っていた思い出の場所を思い出した。
きっと今いるこの場所も思い出の場所として将来引っ越しても思い出すんだろうな、
なんて思った。

ボーっと、少し遠くの景色を見た。

一頻り見て、
「さて、帰るか」
と歩き出す。

「カメラ(スマホ)、持ってくればよかったな」
なんて思った。

ホントに近所の散歩だけにするつもりだったので、
手ぶらで行くかと思って今日は置いてきていた。

あー、でも、あれか、スマホのカメラだと持ってきてても上手く撮れないかもな、こういう薄暗い場所は。

絵でも練習していつか写生でもしようかな。

そんなことを思って歩いていると、だんだん周りが明るくなって
いつもの散歩道に戻った。

帰って風呂入ろ。

そんな感じで歩いてたら、家に着いた。