投げ出す
目を細めて夜を見れば
こんな場所だって
いつも微かな光が見える
捨てていくもの
拾い集めるもの
過去の自分を
塗り変える日々
傷を受け
生え変わる皮膚
ただの言葉一つ
体を投げ出して打つ
ただ手を伸ばして
この命を投げ出す
そんな僕の前に立って
諭そうと思った賢者気取りも
初めて過ちに気が付く
優越感に浸りたいやつも
油断した事に気が付く
行先が決まった
歩く爆弾だって
勝手に悟って道を譲るけど
差し違える気のやつと出会うと
いつも最高の気分になれる
そんな奴の言葉はいつも胸を抉るから
その時だけ笑顔になれる
隣を歩く奴らも
同じような奴
仲間だなんだ気安く呼べば
いつだって噛みつく
そんな奴だけが残る
生き残るって決めた
幼いあの日から数年
手に入った
金と自由を足元に投げ出して
目を細めて
今もまだ 前だけを睨んでる