文化の海
ある創作物を指して別のもののパクリとか似てるとか言う人もいる。でもそれほど簡単な話じゃないようだなと、だんだん分かって来た。
例えば今日戸川純が歌うのを聞いた。彼女が平沢進と仲良いとか影響を受けているとかどっか聞いたけど(好き好き大好きとか確かにそれを感じる)、今日聞いた「バーバラ・セクサロイド」は、ほぼ間違いなくIDOLM@STERの「エージェント夜を行く」のイントロとか全体のコンセプトの元ネタになっている。そっちの曲はニコニコ組曲の中に入ってるもので、まあ自分の世代の人なら一度は聞いたことあるだろう。誰かに似てる人の曲のオマージュが素敵なものとして少し下の世代の人たちに広く受け入れられているわけで、この場合別に誰かが真似をして良いとか悪いと言う話ではない。
ちょっと偏りのある流れを追ってしまったけど、要はどんな創作物もどこかで別の既にあった物と繋がっているという話だ。あらゆるものが様々な次元で互いに影響を受け合い、別の何かから新しいものを作り出す。
だから何かを作るときに、既存の作品に似ること恐れるよりかは、その土台の上にどんな面白いはみ出し方ができるかを考えたら良いし、次に誰かが何かを作る時の土台になるようにしたい。
そう考えるようになったのは大学に入ってからだと思う。あらゆる知識は、それまでにあった知識の土台の上に成り立つ。論文なんかではそのことが分かりやすく引用と被引用の形で示されている。
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