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一括償却資産をめぐるちょっとした小話

確定申告に関連して、一括償却資産について書き散らします。

現在、事務所としてメインの会計ソフトがfreeeで、自分の事務所ももちろんfreeeをつかっており、freeeでそのまま確定申告もできるのですが、国税庁のサイトでやった方が間違いがないので、申告自体は国税庁の確定申告コーナーのサイトで行いました。

こんなこと言ったら申し訳ないですが、freeeはイマイチ信頼しきってないです。どこにワナがあってもおかしくない。

なのでfreeeの機能としては、単に青色申告決算書を作っただけにしか使っていません。

せっかく青色申告決算書をつくっているのでこのデータを生かして、ひょいっとデータを吐き出してうまく国税庁のサイトに取り込めばクリッククッリックで青色申告決算書は完成・・・かと思いきや、そういうことはできないということで、結局、片やfreeeの画面を見ながら国税庁サイトに手入力していく、ということとなりました。まあ、そんなに手間っていうんでもなかったんですが。

そうすると、ちょっとした違いに気づきました。

一括償却資産の取扱いです。
freeeではたとえば125,000円の資産Aと175,000円の資産Bとがあって、それぞれ一括償却資産として固定資産登録すると、A、B各々別の資産として償却費の計算をします。

そうすると減価償却額は
A:41,666 B:58,333 のように計算してきます(A,B各々÷3)

これが国税庁だと、
減価償却費は100,000と計算します。((125,000円+175,000円)÷3)

これ、考え方としては当然国税庁が正しいです。
一括償却資産というのは、その名の通り、資産を一括して償却するというものなわけです。個々の資産の特性(器具備品だろうがなんだろうが)は関係ないんですね。その年に買った一括償却資産とすべき金額300,000円(125,000円+175,000円)全体額を3で除して減価償却費を計算します。

そもそもの入力で、国税庁確定申告コーナーでは一括償却資産としてその年分合計しか入力できない仕様です。つまり、資産A、B各々で入力できないです。

freeeに限らずたいていの会計(固定資産管理)ソフトは、一つ一つの資産を入力できるようになっていると思います。別にfreeeの固定資産管理がポンコツなわけじゃない。(いや、別の件でポンコツっちゃポンコツですが。)

ただそうすると、端数計算で1円異なってくる。どうしたものか。
なんだこの残高は、端数が合わないじゃないか、となります。
なので一つ一つ入力していた資産については、どこかの資産で端数の帳尻を合わせる必要があります。しょうがないです。

ついでながら、一括償却資産は、法人だと月割按分(当期の月数/36が償却費)ですが、個人だと月割按分という概念がなく1/3(3で除した金額)が償却費となります。個人事業主は、12月に買って使ったとしても1/3。
(これ、大きな声では言えないですが、11月1日に独立して初めて知覚した)

本日は以上です。ご覧いただきありがとうございました。



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