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税理士がはじめて代理送信をしたの記

独立して税理士として初めての税務代理申告(送信)は、1月末が申告期限の税務申告となりました。具体的には給与支払報告書、償却資産申告書(以上、市町村)及び法定調書及び同合計表(税務署)です。

まー簡単にできるだろー、もともと自分の確定申告はマイナンバーを使って自分で電子申告してたし、と思っていましたが、若干てこずりましたので、ここに記録しておきます。

税理士用電子証明書


税理士であれば、およそ全員、日本税理士会連合会の発行する電子証明書のカードを持っています。いまは第五世代のそれで、税理士用マイナンバーカードといったところでしょうか。

といっても、前職で所属税理士だったときは自分で申告することはありませんでしたので、使う機会は皆無でした。

代理で電子申告するにはこれが必要だろうと、ん、受け取ったのは間違いないけどあれどこやったかな・・・と探していたおかげで部屋の片づけがちょっとだけ進みました。

顧問先の利用者識別番号・暗証番号はすでに分かっている、税理士用電子証明書は見つかった、さあこれで電子申告できる・・・わけではありませんでした。

to税務署(e-tax)


先に書いたように、いままで自分の確定申告は、国税庁の確定申告コーナーで申告書を作成して、ICカードリーダーとマイナンバーカードを持っているので、それをつかって電子申告していました。

と同時に、e-taxの利用者識別番号・暗証番号は取得しておりました。

ということで、電子申告をする別途申告ソフト(申告freee)にその情報を入力して送信すればそれでオッケー、じゃなかったです。

申告はしようとしたけど、エラーメッセージが出ている。つまり完了してない。

どういうことだと思ってよくよく調べると、どうやら、所轄税務署に対して、こんどから税務代理申告をするからよろしくね、とお知らせをしなければならないようでした。

正確にいうと、自身のe-taxで利用者情報のなかで、税理士等の項目を「該当する」とする必要があります。おそらく。

この登録情報を変更して、しばらく(3~4日)たつと書面で「変更を受け付けた」旨のお知らせが来ます。これで、晴れて代理申告できます。

出来るは出来るんですが、自分の場合は税理士用電子証明書ではなく、自分のマイナンバーカードを電子証明書として申告しないと出来ません。

たぶん、e-tax上で、税理士用電子証明書の登録をしていないからだと思います。じゃあ登録しようとすると、選択ボタンがアクティブにならないので、どうやればいいかよくわかりません。

ともかく、自分のマイナンバーカードでも代理申告は出来たので、とりあえず良しとします。

to市町村(eLTAX)


めんどくさいことに、同じ税務上の電子申告でも税務署(国)と都道府県市区町村(地方自治体)とで使っているシステムが違います。地方自治体あての電子申告で用いるのが、悪名高きeLTAXです。

これについても、税理士用電子証明書があればオッケー…ではないです。

そして、これは最初申告すらさせてくれない。e-taxは一応申告するけどエラーになるのと違って、そもそも申告できませんでした、と出ます。

どういうことかと思って調べてみたら、どうも顧問先のログイン画面で「この人代理送信する税理士なのでよろしく」という設定をする必要があるようでした。

まあ、いわれてみればそりゃそうだ。

ということでその設定をしたところ、eLTAXは何かと悪名高かったので身構えていたのですが、こちらはすんなりいけました。

そして、こちらは税理士用電子証明書をつかってできました。

まとめ


ということで、税理士であっても
税理士用電子証明書さえあれば電子申告できるというわけではありません。

いや、もしかしたらe-taxは設定によっては税理士用電子証明書があればいいのかもしれませんが、よくわかりません。

日税連のWebサイトにいけば、代理送信のやり方を解説しているサイトがありますが、それに加え、初めて税務代理申告(送信)をする税理士の皆さん、ご参考まで。

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