ヨンゴトナキオク25 2021.3.24

平成の三四郎、逝く

朝からこのニュースでもちきりです。柔道の古賀稔彦さんが53歳でお亡くなりになりました。明日から東京オリンピックの聖火リレーが始まるというタイミングだけに、関係者はもちろん、一般の国民にも衝撃が広がっています。昨年11月の映像を見ると、既にお痩せになっていましたから、柔道関係者の間では、病気のこともご存知だったかもしれません。今は心からご冥福をお祈りするばかりです。街の道場『古賀塾』を開いて子どもたちを指導したり、スポーツ医学の博士号をとって後進の育成に努めたりと、現役を退いてもなお柔道一直線の人生。直接お会いしたことも何の関係でもない私でさえ、好青年に映っていた彼が、まさに命がけで心技体を体現されてきたは容易に想像できます(本当の苦しさは当然ながらわかりません)それだけにこんなにも若くして人生が潰えるとはご本人にとってどれだけお辛いことだったかとお察しします。お母さんには病名を告げずに逝かれてしまったようですが、またそのことを涙もこぼさず無神経にも押し寄せた取材陣に答えるお母さんのなんと気丈なこと!! さすがは平成の三四郎と呼ばれた方の母上だと、また涙を誘いました。お子様たちも柔道の道を歩まれている由。こうしてアスリートの遺志やDNAは次代へと引き継がれていくのでしょう。

オリンピックのメダリストは、選手としてピークを迎えた後も何かと人々の注目を浴びます。時にはスキャンダルのネタにされるし、後進の指導においても結果を出さなければならないしと、常にタフさを求められる宿命です。その反面、現役時代に身体を相当傷めつけています。最近では、水泳の池江璃花子さんが、若くして白血病を発症して闘病を公表し、見事復活を果たすというニュースがドラマチックに報道されました。。昨年7/24にオリンピックまであと1年セレモニーに池江さんが登場しましたよね。素晴らしいと思う反面、痛々しさも禁じえませんでした。何か彼女の闘病がオリンピックに利用されているようで。病み上がりの身体にまた重荷を背負わさないであげてほしいです。ましてや東京オリンピックなど!期待されると応えようとするのがアスリートなのですから、どうかまずは完全に健康を取り戻してあげてください。あのセレモニーを演出した佐々木氏は世界中に恥を晒してとっとと表舞台から消えましたしね(笑)

そうこうしているうちに、あっという間にコロナ感染者数がリバウンド。明日の聖火リレーには首相はご臨席されないんだとか。東日本大震災からの復興もコロナの克服もできてないから仕方ないでしょうが、やっていることはいつもことごとく裏目に出ております。

願わくば全てのオリンピアンに幸あれと、祈るばかりです。



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