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100均の材料でキャラドール作る(③アイホール開けてアイ作る)

この記事にはカスタム前のドール(人形)素体、生首状態のドールヘッドと刃物を使った加工等の写真が多く含まれます。苦手な方はご注意ください。

これまでのあらすじ

セリアで売ってるドール素体を使ってキャラドールを作ろうとしています。
前回はウィッグキャップを作りました。
詳しくは前回までの記事をご覧ください。


【今回やること】アイホール開けてアイ作る

前回の終わりに次はウィッグを作ると言っていたんですが、諸事情で先に顔を作ることにしました。すみません。
今回はヘッドにドールアイを入れ込むための穴を開けて、アイを作ります。
ドールアイ自体はセリアでも売っているのですが(すごくない??)、自分の絵柄に寄せたいので、カボションを使って自作します。

使用する道具

  • カボション(ネイルカラーチャート)
    半球状の透明パーツです。クラフト用のカボションは手に入らなかったので、ほぼ同じ形状のネイルカラーチャートを使いました。セリアで購入しました。ガラス製です。
    大きさは10mm。アイホールの大きさによりますがセリアヘッドなら10〜12mmくらいのものが合わせやすいと思います。

  • 裁ほう上手
    アイの接着に使います。

  • 鉛筆
    アイホールの下書きに使います。

  • カッター
    後頭部とアイホールを開けるのに使います。本当は刃が鋭いデザインナイフのほうがいいけど、持ってないので普通のカッターを使いました。ルーターがない場合は絶対にデザインナイフを用意したほうがいいです。

  • ハンディルーター
    いつ買ったかすらも忘れたくらい古いもの。Switchコントローラーのカスタムにしか使ってなかったので全然元気です。
    これでアイホールを削りまくります。

  • CLIP STUDIO
    印刷するための黒目のデータを作ります。

アイホールを開ける

デジタルでラフとアイのパーツを作成

対象定規を使うと左右対称が簡単に描けます。

どんな顔にするかデジタルでイメージを描きます。
これは正面から撮ったヘッドの写真を取り込んで上から描いてます。

アイを作るのに黒目部分だけのデータがほしいので、投げ縄ツールで切り分けて、足りないところを描き足しながら清書します。

Live2Dのモデル作ったときとほぼ同じことやってるわこれ…。

黒目を切り出したあとの目には、眼球が入る場所にわかりやすい色をつけておきます(ここがアイホールの目安になります)。

パーツ分けができたら原寸サイズに合わせて縮小します。
ヘッドの寸法はメーカーさんが公式にツイートしてくれていたのでありがたく使わせていただきました。

印刷用のデータ作成

ラフを作成する際に自前の写真を使ったことと、実際には立体物にメイクをすることを考慮して、原寸大の他に90%、80%、72%に縮小したものを並べました。これをプリンターで印刷します。
アイメイクはあくまでアイホールの位置を決めるアタリとして使うだけですが、黒目のデータだけは印刷したものがそのままアイになるので、失敗に備えていくつか同じものを印刷しておきます。

自宅のプリンターは壊れているのでサクッとコンビニプリントで印刷してきました。

アイホールの位置決め

まずはアイのプリントを切り取って、ヘッドに貼り付けたりして様子を見ます。

ヘッドは局面なのでなかなか難しいです

セリアヘッドのベビータイプは目の位置に傾斜があるのと、鼻周りの造形が曖昧なせいで写真と実物の見え方がだいぶ違います。結局最初に作ったラフよりもだいぶ下寄りに。こればっかりは実物を見ながら一番いい位置を探るしかないと思いました。自分の感覚を信じろ!

位置がなんとなく決まったら、今度は眼球部分を抜いたプリントを切り抜きいてヘッドに貼り付けます。そのまま穴を鉛筆でなぞって印をつけます。
(写真撮り忘れましたすみません)

アイホールのアタリが描けました。
だいぶ変な位置に見えるけど大丈夫なのかこれ??

後頭部を開ける

作業のために後頭部を開けます

ヘッドの後頭部には元から丸いガイドがついているのでここにカッターを入れて開きます。
最初に刃をしっかり差し込みさえすれば結構簡単に切れました。

スパァ

ここから削りかすを除去したり、アイを入れたりします。
切り取った部分は蓋として使うので、なくさないように保管しておきます。

開眼

いよいよアイホールを開けます。
取ったアタリ線の中、なるべく中央付近にカッターの刃先を
差し込んで、小さく穴を開けます。

この穴を引っかかりにして、ルーターで少しずつ削って広げていきます。
ソフビが柔らかすぎてかなり回転数上げないと歯が立たないです。
とはいえ、あまりビットを押し付けてしまうと抉れてしまい削りクズもひっついてしまうので力加減が難しいです。
ルーターを時々休ませながら地道に削ります。粉も出るので周囲の環境と服装には気をつけよう。

大きさがいい感じになったら、アイホールの淵にあたる部分の厚みを削ります。

わかりにくいですが、ここの厚みを減らします

これをやるとアイのフィット感がアップして仕上がりがより自然になるらしい。

調整を繰り返しつつ、アイホール開け完了です。結構小さく見えるんですが、メイクをしたらまあまあいい感じになるんじゃないかと思っています。
あとから広げることもできるので、とりあえずはこのくらいにしておきました。

ルーターでの作業中にヘッドの表面に少しだけキズがついてしまったので、メイクの前にはなんとかしたいと思います。よく見ないとわからないし、自分用だからそんなに神経質にならなくてもいいかなとは思いますが。

アイの作成

カボションを黒目に接着してアイを作る

これは超簡単です。
印刷しておいた黒目に裁ほう上手を塗り、カボションを上から被せてギュッと押し付けます。気泡とか全部押しつぶすつもりで。

右目塗りすぎてカボションの表面を汚してしまい、一回失敗。

カボションのレンズ効果で黒目が少しだけ大きく見えるので、アイホール決めに使用した大きさより1段階小さなサイズ(90%)の黒目を使いました。
乾くまでの間に黒目の位置が気持ち内側になるように位置を調整。

あとは完全に乾くのを待ってから余白部分を切り取ります。

カボションを使ったドールアイの完成!
すごい、めっちゃ簡単!

このアイの作り方は、こちらの動画を参考にさせていただきました。
初心者にも分かりやすい動画がたくさんあってありがたいです。


ちょっと装着してみる

ワッ…いのち………
メイクしていないのでまだまだ心もとないですが、目があると一気にドール感増しますね。

今回は簡単に作れるカボションアイを試しましたが、いずれはレジンアイの自作にも挑戦してみたいですね。カボションは追視効果で絶対カメラ目線になっちゃうし。目線外した表情も好きなので。

次回はメイクかウィッグか、先に都合のついた方をやります。
それではまた~

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