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リュック1つで上京した友達の巻

僕の友達はユニークな人ばかりで
ベーシストになると言ってベースを買って
その月には大学を辞めてたり
サッカーに飽きたと言って
大学を辞めて急に飲食店を始めたり
急に何かを始める人ばかりです。

今回はその、急に何かを始める人界の
ギネス記録保持者
(僕が勝手に決めました)
である友達について書きたいと思います。

その友達は小学校4年生の時に
サッカーの選抜会のようなもので
出会いました。
中学校でもそこそこのライバルチーム
の選手といった関係性で
高校で一緒の学校になりました。

友達は地元の大学に進学し、
僕は運と気合で都内の大学に合格し、
勇気と希望で上京しました。

何事もなく3年の月日が流れ、
そろそろ就活かぁと思っていたある日
その友達から電話がかかってきました。

「俺、東京に行くけぇ」
僕のIQ50を大きく下回る脳味噌は
これ以上情報を入れないでくれと
叫んでいました。
よくよく話を聞き、単位が足りず
大学を辞めた事、結婚すると思っていた
彼女と別れてしまった事が分かりました。
それがなぜイコール「東京に行くけぇ」に
なるかは分かりませんが、彼は本当に
次の日には東京にいました。

電話では、お金は10万あるし
服はとりあえずヨネん家に送るけ
何とかなるじゃろって話だったんですが
秋葉原駅で会った時に彼は
「お金1万もねぇけ」と言いました。
どうやら10万円の内訳は

・交通費片道3万円
・現金1万円
・クレジットの利用可能残高6万円

だったのです。

最初の1月は家事をしてもらう代わりに
ご飯を一緒に食べたり、僕と一緒の
アルバイト先に入れてもらったり
大変な毎日でしたが
今となってはアルバイト先に
そのまま就職して都内の良いところに
自分の部屋も借りました。

僕は新しい物事を頭から否定してしまう
悪いクセがあるんですが、
彼のなんでもやってみなきゃわかんねぇ
っていう松岡修造みたいなマインドから
新しい事にチャレンジしてみるのも
悪くないんじゃないかなって事を
学べたような気がします。
(そういうことにしときます)

今日久しぶりに彼から連絡がありました。
「GoPro持ってる?YouTuberへの第一歩じゃけぇ」
とのことでした。
まだまだ彼には敵いそうもありません。

その友達に感化された僕の部屋には
平均6分で揃えられるルービックキューブ
綺麗な状態が保たれているスケートボード
2杯分だけ減ったレモンサワーの素
が転がっています。
次は油絵セットでも買ってみようかなぁ。

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