「コンテンツにお金を払う」という感覚が薄れてきている現代

つい先日、自分のツイッターのTLに「音楽を金払って聴く文化を失った若者」がどうの、というツイートが流れてきて、それ見て思ったことをブログに記事として書いたんですね。

この記事→「若者の音楽離れが、ホント来るとこまで来てるなと感じた話


で、これを書きながら感じたのが、「別にこれ、音楽離れの話だけじゃないよな」ということでした。「音楽というかコンテンツに対してお金を払う」、ということ自体が減ってきているんじゃないかと


「基本無料」のコンテンツに溢れている現代

記事の中でも書きましたが、基本的に無料で使えるもの、見れるもので溢れているんですよ、今の世の中。


Youtubeやニコニコ動画では、基本無料で動画の視聴が出来てしまいますし、スマホのアプリだって無料のものが多いです。スマホゲームもPCのオンラインゲームも基本無料で楽しめてしまいます。

ネットで調べれば、簡単に便利で役立つ情報が無料で手に入ってしまいます。というかネットさえもフリーWi-Fiが使えるところに行けば、無料でネットサーフィンも出来てしまう


ほんとに、無料で世の中溢れちゃっているんですよね。そして今の若者はそういった「無料でコンテンツを楽しめる環境」に初めからいるわけですよ


Youtubeなどを使えば、無料で音楽を楽しむことだって可能なんです。無断で上がっているのもありますが。

若者の感覚で言えば、「なんでこれは無料じゃないの?」っていうのが大きいんじゃないでしょうか?情報雑誌を買わなくても、ネットで調べれば基本的になんでも見つかるわけです。それならなぜわざわざ、お金払って情報雑誌を買わなきゃいけないのか、ってなりません?


無料で楽しめる娯楽

音楽にお金を払って聴かなくなった理由のひとつは、Youtubeなどを使えば無料で聴けてしまうこと。

もうひとつが無料の娯楽が増えたことだと思います。

その典型的な例がスマホゲーム。

あれは基本無料で遊べます。しかもどこでもスマホで遊べるという手軽さもあります。電車に乗って周り見渡してみれば、スマホゲームをやっている人はいくらでも見つかるでしょう。

どこでも遊べてしかも面白い無料のスマホゲームと、お金を払わないと聴けない音楽、と言われればスマホゲームを取る人は多いはずです


ほかにも無料で漫画を読めるアプリなんかもありますよね。いくら電子書籍などがあっても、お金かかるならと無料のアプリだけで漫画を楽しむ人だっているでしょう。

昔と違い、お金を払わなきゃコンテンツを楽しめない、ということがないんですよね。大体無料で済んでしまう。

そう考えると、音楽にお金払わないのも、本や雑誌を買って読まなくなるのも、自然な流れなのかなとも思えます


なんでお金かかるの!?みたいな反応も多くなってくるんだろうか

今はまだマシかもしれませんが、これから先、「無料でコンテンツを楽しめる環境」で育ってきた人からしたら、お金払わなきゃ見れないコンテンツなどに対し、「なんで?」と感じる人もたくさん出てきそうだなと思いました

例えばノウハウ系の有料noteなどにお金を出すことをためらうなど。

投資するという感覚に実感が沸かないんじゃないかな。情報はググれば無料で手に入るのが当たり前だったから、いざお金払わなきゃ見れないとなると、なんか一歩踏み出しづらい感じ。


音楽にしろ情報にしろ、そういったものがある意味商品と同じだということを理解していない人が多いと思います、すでに。

音楽離れの記事でも書いてますけど、定額音楽配信サービスのラインミュージックが「なんで無料じゃないの?」と言っている若者もいます。

それはそういうサービスだ、とか以前に、アーティストやクリエイターが売っている音楽という商品を、「無料でくれ」と言っていることに気づいてない人もいるんです


無料で使えて便利なものが増えるのは嬉しいですけど、同時に「乞食精神」が根付いちゃう人も出てきている。

これからの若者はこのことに気づき、理解していく必要があると思うんですけど、コンテンツを作る側も、自分のコンテンツのあり方を考え、売り方や見せ方を工夫していかなきゃ、変化していかなきゃ、生き残っていけないんじゃないかな。

と思いました。



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