目の前に映るもの、それをちょっと意識してみれば、毎日は楽しい。

前々からずっと思っていることですけど、自分の目の前に広がる世界、見えている世界って、人によって違うと思うんですよ。

人それぞれで、見えている世界は違うと思っているんです。

自分には「りんご」に見えているものが、人によっては「バナナ」に見えるとかではないですよ。まあ、まったく無いとも言えませんけど。

姿や形、色、などに関しては同じものに見えている、じゃあ何でそんなに見え方が変わると思っているか。

単純に言えば「価値観」「考え方」です。

価値観、考え方次第で、モノの捉え方、見え方は違う

当たり前の話ではあります。ですがこれって面白くないですか？

例えば、あなたが秋葉原を歩いているとしましょう。多くのアニメショップやらが立ち並ぶ、オタクの聖地です。

そんなあなたがとある店舗の前を通ったとしましょう。そのお店ではアニメキャラクターのフィギュアを売っています。

お店の前を歩いていたあなたは、そこに並んでいた商品が目に入ります。そこにはこんなものが並んでいました。

「ご注文はうさぎですか？？　魔法少女チノ」

「艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 金剛 ABS&PVC 製塗装済み完成品」

「アイドルマスター シンデレラガールズ 渋谷凛 1/8 完成品フィギュア」

「ラブライブ！スクールアイドルフェスティバル 矢澤にこ 1/7 完成品フィギュア」

「レーシングミク 2015 Ver. 1/8 完成品フィギュア」

「ガールズ&パンツァー 西住みほ パンツァージャケットVer. 1/8スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア」

「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり ロゥリィ・マーキュリー 塗装済み完成品フィギュア」

などなど。まあ品揃えはなんでもいいですけど、こんな感じの商品が見えたとしましょう。

で、どれも新品、パチもんでもないよう、どの商品も値段が６０００円前後。

これ、あなたにはどう見えます？

見え方は大きく２つに分かれると思います。

一切興味がなくて「なんかフィギュアが並んでるな～」くらいに見えた人。

「え！？めっちゃ安くで売ってるじゃん！！」と立ち止まり、詳しく確認しようと思う人。

例として上にあげたフィギュアは、新品の場合、どれも１００００円以上するものです。それが半額以下で売っているお店を見つけたら、オタクの人はそりゃ気になりますよね。「人気商品が新品で、しかも半額くらいで買えるお店」ですから。

でも興味ない人からすれば、ただの「フィギュアを売っているお店」にしか見えないと思います。並んでいる商品のことも分からないでしょうし、６０００円って高くない？と感じる人もいると思います。

ここでは、商品の価値が分かるか、知っているかどうかでそのお店の見え方が変わるんじゃないでしょうか？

じゃあ次の例を挙げてみます。

今度はイヤホンを買いに、オーディオ専門店に行ったとしましょう。

色々なイヤホンが並んでいる中を見ている中で、１つの商品が気になりました。そこで商品の詳しい説明などを見てみることに。

【SONY】 EXTRA BASS カナル型イヤホン ブラック MDR-XB90EX/B

価格　１０１３０円+税

新生エクストラベースのハイエンドクラス。新開発アドバンスド・ダイレクト・バイブ・ストラクチャーを採用。大口径16mmドライバーユニットを搭載。耳から落ちにくいフィッティングアシスト機構。

深くスケール感あふれる重低音。広がりのあるクリアなサウンドが楽しめます。

・再生周波数帯域　4-27,000Hz　　　・インピーダンス 16Ω (1KHz）

・最大入力  200m W　　　　　　　　・感度 106dB/mW　　

・入力プラグ 金メッキL型ステレオミニプラグ

・質量  9g　　　　　　　　　　　　　・型式 密閉ダイナミック型

これらの説明を見て、このイヤホンはあなたの目にはどう見えますか？これの見え方は、それこそ三者三様それぞれで変わると思います。

ちなみに僕は、これを選ぶことは無いな、と思います。僕は一番に聴こえ方を考えます。このイヤホンは重低音を楽しめるモデルですけど、こういうものは、どうしても低域あたりが聴きづらくなるんです。

低音や高音など、一部が強調されているよりは、そのままの音を楽しめるイヤホンで、音楽を楽しみたいと考えている派なので、このイヤホンを買うことはないと思います。

なので値段とか相応だけど、低音が強調されている、自分には合わないイヤホン、と僕には見えます。

道路の真ん中に立って、「あなたの目には何が写っていますか？」と聞かれたら、これまた人によっていろんな回答が出ると思います。

「何もない」という人もいれば、「真ん中に白線があって、道路脇には電柱が立っている」と答える人、「青空が広がっている」という人もいるかもしれません。

目に見えたものについてどれほど知っているか、それについてどういう考えを持っているか、普段何を意識しているか。

そういったものによって、目の前のものが魅力あるモノに見えたり、一切目に映らない意識もしていないモノ、に見えたりもするんです。

毎日代わり映えしないな、と思っている日常でも、他人から見れば全てが新鮮で、実りある豊かな日常かも知れない。

こういうのって、なんだか面白くないですか？

これを意識してみれば、世界は、毎日はもっと楽しい

と、思っているんです。

つまらないと思っている毎日でも、それをもうちょっと別の視点から見るようにしてみれば、少しは楽しくなるんじゃないかな、と。

今の自分の目の前にあるもの、今日自分が体験したこと。

それをあの人ならどう考える？ブロガーなら、サラリーマンなら、子供なら、音楽家なら、男なら、女なら、どう捉え、感じるだろう？

それを意識してみるだけで、目に映る世界は変わってくると思っています。

つまらない、何もないと決めつけ、思い込むのはホントもったいないですよ。時に素直に、時に別の視点から見てみれば、きっと毎日はもうちょっと楽しいですよ。