短歌③

長いことひとつであったような顔をして ショーウィンドウの前二人はふたつ

殺したり死んだりしなきゃ何してもいいよ僕たち神さまだから

<雪/さくら>は <さくら/雪>の <下/上>で
永遠に見ぬ <春/冬>を想う

出席簿の○は生存の印 ハンカチを忘れた僕に△がつく

「久しぶり」「ちょっと待ってよ」「いやこれは」「ああすみません」「人違いです」