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クレアール公認会計士2022年目標の羅針盤

はじめに

このノートは前提として5-8の立ち回りについて書いています。12-8の立ち回りには全く使えないということはないと思いますが、その場合は他の方が書いているnote、他の合格者・受験生の情報などを各自集めてデッキ構築することが必要だと思います。

こんにちは!!クレアール2021年目標で勉強していたよです!僕が勉強をする上でとても参考にしていた、クレアール公認会計士講座で会計士試験に合格されたクレダネさんのノートを実践した結果・追加情報をこのnoteに書いていこうと思います(この記事は単に「クレダネ式勉強法で公認会計士に挑戦してみた結果」とすべきであるかもしれないレベルに、追加情報は入っていないかもしれませんが)。そこで僕にできる恩返しはクレアール講座を申し込んだ方にクレアールの講義を利用しつつ合格できた僕の等身大の情報を提供することだと考えました。なので、この記事を読む前にクレダネさんの記事を読むことを強く推奨します。僕がとても参考にさせてもらったnoteで、2021年目標と骨格を維持しながらもどの点で変化を加えたのか理解することは重要です。逆に言えば、この記事所詮は無料noteであり、クレダネさんのnoteに比べてだいぶ大雑把になっています。

僕は簿記一級を独学で勉強したあと、2020年12月にクレアールに申し込みました。そこから6ヶ月間は5月短答に特化していて、論文の勉強を始めたのは6月に入ってからです。その辺も理解しておいてください(つまり12→8の立ち回りについて話せません)。

おことわり

内容についてどこまでを参考にするかは自己責任でお願いします。
僕の勉強法が全て正解だった訳ではないのはもちろんですし、全て正解の勉強法をしないと受からないなんてことはありません。ある程度の情報を仕入れて、実際に自分で勉強することの骨格を決めたらとっとと机に向かいましょう。実際、自分で色々と創意工夫していくその姿勢が大事な気がしてなりません。

以下、ざっくりとした目次です。クレダネさんのものと同じ順序にしています。僕はnotebookというアプリで勉強したこと、勉強予定を管理していました。各科目適当に1日分スクショとって張っつけておきます。このくらいの温度感で勉強していたんだという参考になれば幸いです。

短答編 
 ・謝罪
 ・はじめに
 ・企業法
 ・管理会計論
 ・監査論
 ・財務会計論
短答の各科目については成績(クレアール直前①→クレアール直前②→クレアール公開模試→大原短答模試→本試験)→使用教材→勉強スケジュール→備考の順に書きます。
論文編
 ・はじめに
 ・企業法
 ・監査論
 ・租税法
 ・会計学(午前)
 ・会計学(午後)
 ・経営学
論文の各科目については成績(大原模試②→本試験)→使用教材→備考の順に書きます。勉強スケジュールですが、3ヶ月しかない中で何月にこれやった、とか書くだけ無駄だと思って順序だけ備考の中で書いてます。

短答編(勉強期間6ヶ月+α)

謝罪

僕はこの短答式試験の勉強に際して、勉強スケジュールに書いてあること以外にも様々な勉強をしていました。例えば簿記一級は完全独学で勉強していましたし、財務会計論の勉強をしすぎて頭おかしくなって日商1級の過去問を5.6回分といたこともありましたし、短答直前期には頭おかしくなって監査基準報告書をアホほど読み込むなどもしていました。
なので、間違いなく最短ルートの勉強法ではありません。教材に関するレビューについてはやはりクレダネさんがnoteで提供している情報を参考するべきだと強く思います。クレダネさんの情報は2021年目標向けに作られていますが、その有用性は今も健在です。以下本編です。

はじめに

正直短答については圧倒的エネルギーと一日9~10hの勉強時間で殴る脳筋戦法で乗り越えちゃいました。なので自分がやったことを書きました。勘弁してください。本試験は74.6%(企業65-管理54-監査90-財務164)でした。

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注意

いつ何をしていたかわかるように書いてますが、どの教科のどの分野についても頭にふと覚えて気になったらその瞬間に調べるようにしていました。

企業法(写真は3/7のnotebook

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・成績
70-90-90-85-65(avg80)
・使用教材
①クレアール講義・テキスト1,2・答練
②企業法条文早まくり肢別問題集
③自作答練ノート
・勉強スケジュール
12~1月:テキスト1の講義視聴→通読して復習
2月:テキスト2・テキスト1,2でやった範囲の条文早まくり問題集(TAC出版)
3月:条文逐条解説講義・早まくりの残り部分+回転→答練・答練ノートを作って忘却防止
4月:答練残り・毎日コツコツ早まくり・過去問
5月:答練ノートをひたすら読みつつ、早まくりをひたすら回転
・備考
クレの講義動画、テキスト、答練はひたすら優秀です。他予備校のテキストを買う必要はないと思います。逐条解説講義(2月くらいから配信始まった気がします)は山本先生が本当に全範囲をおさらいしてくれるので受けて損はないと思います。

条文早まくりを始めとした企業法の短答試験に対応する問題集はクレ生必携と言えます。圧倒的に演習量が足りないからです。
僕は条文早まくりを使い、99%の問題はその条文の趣旨まで言えるレベルまでやり込みました(金商法・商法は無理なところもありますが)。ここまでやると自然と点数が伸びるのは当然、企業法が好きになります。結果として近年の判例ばかりの試験傾向への対策を怠り本番は65点と奮いませんでしたが、企業法が一番好きな科目だったことは間違いありません。この意識は論文式試験の企業法を勉強するモチベーションの面で役立ちました。試験傾向への対策という面では条文を叩き込むことを意識した早まくりより、他予備校の出している短答対策問題集みたいなものを手に入れた方がいいかもしれません。条文の趣旨を理解しながら早まくりを回した経験は論文期の勉強に大変生きたと感じています。

もっと早い段階から演習教材を使い、講義見た後にすぐ演習すればいいのになと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こうしてしまうと細かな知識を暗記することに意識がいってしまい、企業法全体の感覚を得るまでに燃え尽きてしまう気がするので、僕は講義→通読→通読→講義→…くらいがモチベーション的にもちょうどいいと思います。テキスト1終わってから演習始めても、短答までに5,6回転くらいできればアドバンテージにできると思いますよ!1周目は7割わからなくて白目剥きましたが。。この辺は自分に合ったやり方で調整してみてください。

管理会計論(3/7のnotebook)

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・成績
88-85-80-75-54(avg76)
・使用教材
①CPAテキスト(メルカリで購入、2020年度目標のもの)
②CPA理論短答対策問題集(メルカリで購入、テキストに合わせて2020年度のものにした)
③原価計算基準(クレアールから配布された原文を正誤問題形式にいじった紙っぺら)
・勉強法
1月中旬〜2月上旬:CPAの2020年度目標のテキスト(3冊)をA,B論点のみ復習含め1周+同時並行で管理理論のCPA短答対策問題集を復習含め2周
〜2月下旬:管理理論CPA問題集追加で2周+原価計算基準の読み込み開始
3月:管理理論CPA問題集追加で2周+CPAテキスト追加1周
4月:過去問(計算のみ)ミスに応じて1〜4周→ミスしたところCPAテキスト戻って演習+CPA理論問題集
5月:ひたすら理論、不安だったから毎日1問くらい計算
・備考
大前提として、近年の短答管理は計算が異常に難化しているので理論を固めて足切られないように対策する必要があります。
クレアール管理会計は、テキストの文章を読み上げるだけで、理解はとても難しいと個人的に感じました。なので僕はCPAのテキストを買ってそっちで学習を進める方がいいと思います。このテキストはとてもわかりやすく僕からもおすすめします。管理会計はあまり基準の改定がない科目なので1年くらい過年度のものでも問題ないでしょう(もちろん古すぎるのはやめましょう、改訂情報が出たら柔軟に対応してください)。
計算はCPAテキストをぐるぐるしとけば良いと思います。理論もある程度しっかり書いてありますが演習教材としてCPAの理論短答対策問題集を書いました。理論問題集はマストです。ただし、7周くらい問題集を回転させた理論は4/8で微妙だったので何とも言えません。もし他の方の勉強法で理論についてこれだ!と思うものがあれば是非そちらを参考にしてほしいというのが本音です。

監査論(3/17のnotebook)

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・成績
90-70-85-50-90(avg77)
・使用教材
①クレアール講義・テキスト・実力養成問題集・答練・過去問
②TAC出版 監査論 ベーシック問題集
③大原の公認会計士受験シリーズ 短答式対策 監査論
④監基報
・勉強スケジュール
2月:1週間でテキスト通読による復習含め講義完走→さらにテキスト2周しながらクレ実力養成問題集3周+基礎答練
3月:クレ実力養成問題集4周目+問題集(TAC出版 監査論 ベーシック問題集 第12版)+過去問1周+応用答練
4月:テキスト周回・過去問2周→答練全て+答練ノート作成+答練系残り
5月:TAC問題集復習、テキスト付箋はっつけてたところひたすら読む、大原短答監査論問題集(B5版の薄っぺらいやつ)
試験前1週間:テキスト⇆監基報⇆過去問その他問題集
備考
監査について、クレアール生は正直何をしていいかわからないと思います。演習教材が何もないのでとりあえずTACの薄い問題集を買ってやってみたはいいものの大原模試では50点で白目剥きました。それでも、本番で50だとシャレにならないのでもう一冊問題集やってみたり監基報をひたすら読んでみたりしていました。結果色々やったのが報われたのか本番は90点でした。この結果は何か不思議な力が働いたのかよくわかりませんが、過去問とテキストを鬼のように周回したことが一番の要因だと感じています。知識がガンガン問われる他校模試で奮わなくても、監査論全体が手に乗るような感覚があれば本番は大原模試みたいに細かな知識が要求されるものではない(気がする)ので何とかなります。難しい回は全受験生が難しいと思ってるはずです。
やっぱり確実に固めたい!と思ったらCPAの松本先生の監査論を単科でとるといいかもしれません。論文の勉強も圧倒的にCPAの松本先生の講義が良い、というのは他の受験生からもよく聞くので、論文期にCPA監査論を取ることを見据えて、そことの一貫性の面でも短答期から単科で取るのが良いのかもしれません。
どう勉強を進めるにしても、過去問を解かずに本試験に望むのは絶対にやめましょう。過去問は少なくとも3回転してください。したほうがいいと思います。
試験の1週間前にアクシデントがあり、取り乱して監基報をめっちゃ読んでました。一応、過去問とかテキストで少しでもつまづいたところをいちいち監基報の該当箇所を調べて読むという形にしてましたが、これは効果があったかわかりません。

財務会計論(3/28のnotebook)

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・成績
96-112-88-132-164
・使用教材
(簿記)
①よくわかる簿記シリーズ1~3級(簿記検定の勉強をしていた頃にやってた、独学)
②クレアールテキスト(個別論点・基本連結・応用連結・企業結合会計)
③クレアール実力養成問題集(個別論点のみ)
④クレアール答練
⑤クレアール講義(個別論点はわからなかったところだけ、基本連結・応用連結は見てない、企業結合会計は全部見た)
⑥短答過去問(クレアールから配布されたやつ)
⑦TAC出版 財務会計論ベーシック問題集・アドバンス問題集
(財務諸表論)
①財表テキスト(スピーチ課題、財務諸表論の講義は一切見ていません。)
②クレアール答練
TAC出版 財務会計論 会計基準早まくり肢別問題集
CPA 財務会計論 理論テキスト1,2,3 (2021年度目標)
短答過去問(クレアールから配布されたやつ)
勉強スケジュール(簿記)
12月:個別論点テキスト・基本連結テキスト
1月:実力養成問題集(個別論点に対応する部分)・応用連結テキスト
2月:企業結合会計・(別の科目の勉強中でも、気になった財務の論点はその勉強中断して確認してました)・基礎答練
3月:企業結合会計2.3周目・個別論点テキスト2.3週目・TAC問題集
4月:基本連結テキスト2周目・応用連結テキスト2周目・過去問3周・応用答練2周・(過去問とか応用答練で詰まった部分は血眼で復習)
5月:各種テキストに付箋はっつけたところの復習・直前答練など
・備考
僕は簿記一級までの勉強は独学で済ませていましたが、当然完璧ではないのでテキストの問題は全部3周しました。退職給付のワークシートとかは独学だと知らなかったので授業見てよかったなーという感じです。連結は授業はタイムテーブル式で解いていっていますが、僕は全部仕訳を切っていたので見る意味があまりなくほぼ切っていました。
クレアールの財務答練はめっっちゃ難しいと思います。僕は応用答練〜直前答練の平均は大体90点くらいでした。しかし計算については詰めがしっかりしてれば決して解けない問題ではなく、めちゃめちゃ高度な知識を要求しているものではありませんので、計算部分の得点率については答練の結果を踏まえて危機感を持って復習しましょう。理論部分はC論点のオンパレードなのであんま真に受けなくていいと思います。
勉強スケジュールには書いてありませんが、一時期日商1級の商業簿記会計学を解いていました。あまり意味はなかったです。色々とやりたくなる気持ちはわかりますが回転できる範囲で教材を使うべきだと思います。
TAC問題集はクレアールの個別論点の問題が少なく感じたので追加購入しました。ネットでは基礎的な難易度と言われてますが僕はかなり苦戦しました。あれを2回転くらいすればかなり財務の計算については良くなる気がするので、手を広げる余裕がある方が追加で財計の問題集を買うとしたらオススメします。
・勉強スケジュール(財務諸表論)
12月〜2月:スピーチ課題を暗記しつつ早まくりで演習
3月:覚えたスピーチ課題を定期的にメンテナンスしつつ早まくり2.3周目
4月:CPA理論テキストのAB論点を読んで、理解怪しいところ付箋→何度も何度も読む・早まくり4.5周目・過去問2周
5月:早まくりで苦手論点については6.7周目・CPA理論テキストを全体的に何度も何度も読む
・備考
クレアール生にとって財務理論は悩みのタネだと思います。僕もそうでした。何をどう勉強するかずっと悩んで何もしないくらいならスピーチやったれ!!と思ってあの地獄のスピーチ課題に僕は手を出しました。結論から言うと、覚えた部分についてはめちゃめちゃ得意になります。しかしコスパはあんま良くないです(最悪、とまではいきません)。詳細に解説が欲しければ早めにCPAの財理テキストを手に入れて手元に置いておくことをオススメします。
鉄則として、財務はとにかく計算から手をつけてください。ある程度計算が固まっていないと、理論は意味がわかりません。計算で得た知識は理論の理解に大いに役立ちますが、逆はあまりないです。
短答論文問わず理論科目全般に言えることですが財務理論も、一つの問題集を頭が逝くまで回転することで定着していくと思います。僕は回転教材として財務理論早まくりをセレクトしました。企業法の早まくりは試験傾向からしてもベストとは言えないかもしれませんが、財務理論の早まくりはベストだと思います(収益認識基準だけはカバーしてませんが)。少なくとも5周した結果、本試験の財務理論は満点でした。
財務理論早まくりのいいところは、1日1時間+復習を一週間やれば全基準をA〜D論点まで1周できます。C.D論点までやる必要あるか?と思いますが完全にできる分量ならカバーしちゃえ、と個人的に思います。めちゃめちゃ覚えづらい論点(D論点のセグメント報告基準の記載条件の細かいとこ等)の判別はCPA理論テキスト参照してみるといいかもしれません。

論文編(勉強期間3ヶ月)

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はじめに

僕は短答試験直後なかなかモチベーションが上がりませんでした。燃え尽きてました。おかげで5月は全く勉強せず、6月は3日勉強しては2日休んでと合計150h程度しか勉強していませんでした。加えて、短答期は論文の勉強を一切していませんでした。そこからでも逆転できたのは、ひとえに(企業法・財務理論・管理理論・租税理論・経営学については)良い教材を回転してインプットできたからだと感じています。以降感じたことについて書いていきます。

企業法

・成績
32.92→63.7
・使用教材
①クレアール論証集(10枚ほどの紙をホッチキス留めしただけのやつ)
②クレアール論文対策問題集
③クレアール答練
(④基準集)
・備考
企業法は答案構成がキモです。全ての答案は(事例分析)→規範定立→当てはめの3(2)ステップで作ることになります。僕は、まずクレアール論証集を暗記することに腐心するべきだと思います。例えば取締役が法人格を濫用してあっちゃこっちゃに適当な取引をして会社が破産した場合、取締役は個人と法人格は別物であることを理由にして損害賠償を免れるでしょうか。直感的に考えてそんな横暴無理ですよね(ちなみにこの問題は今回の論文式試験で出ました)。しかしそれを論証するには短答を終えただけの僕らには道具がありません。第一、答案構成の仕方もわかりませんよね。
そこでひみつ道具です。クレアール論証集は80くらいの論点に絞って教えてくれます。そして、短答を突破したのであれば、その論証は理解するのに難しくないと思います。短答期から企業法大好きキッズだった僕はこの明快な論証に大興奮していました。
ではなぜ大原模試では得点率32.92・902/912位・素点8/100点という成績になってしまったのかという話ですが、これは単純に論証を理解して覚えられていなかったからです。僕は論文対策問題集から先に手をつけたのですが、この教材はインプット成分もありますがどちらかというとアウトプット向けです。この教材はどちらかというと応用教材に当たるのですが、勉強していた時は気づきませんでした。だからこの問題集に手をつけるモチベーションに欠けていました。
クレアール企業法の勉強の進め方としては、基礎を超速で身につけさせてくれる論証集をまずは叩き込んで、その後に答案構成を意識しながら論文対策問題集を解く、という形がいいのではないかと思います。ここまでやって大原模試を受ければ偏差値56は行くと思います。と言えるくらい論証集は量・質共に最高の教材だと思っています。
その後はクレアール答練を解いて、添削をお願いしていく中で適宜修正して行けば、コスパ良く本試験でアドバンテージが取れる科目の完成です(たぶん)。

監査論

・成績
37.32→49.05
・使用教材
①クレアール監査論テキスト
②セレクト30
③クレアール答練
④クレアール論文直前講義(めっちゃ少ない・全部で4hくらいのやつ)
(⑤監査基準報告書)
・備考
得点率50を下回りました。正直予想通りの結果というか、最後まで勉強法がよくわからなかったです。
クレアール監査論は論文用の監査論講義がないので、セレクト30という論文監査論の教材を使用しました。それでも使い方がいまいちわかりませんでした。時間があれば、他予備校の論文監査論を単科で取るべきだと思います。
しかし、この5-8の短い勉強時間の中で、監査論にあまり時間を割かなかったおかげで他教科の底上げができたことも間違いないです。
大原模試で企業法同様散々な成績だった監査論がギリ耐えるレベルまで上がったのは、僕は超直前に配信されたクレアール論文直前講義のおかげだと思っています。問題に対しての考え方・答練や過去問を使った答案作成のプロセス・事例問題の考え方についてめちゃめちゃわかりやすく教えてくれます。僕はこの講義を蜘蛛の糸(宮沢賢治)だ、とまで思いました。
一つ余談ですが、今年の監査論1位の方は監査基準報告書を読みまくってたみたいです。正直、何が正解かわからない科目だと思うので、リスクヘッジ的に他予備校の監査論を単科で取るのが賢明だと思います。

租税法

・成績
40.72(理論33.4/計算44.4)→52.25(理論56.6/計算49.3)
・使用教材
①クレアール講義・テキスト
②クレアール答練
③クレアール直前対策講義・テキスト
(④法規集)
・備考
講義をバーっと受け切って、その過程で復習を2.3周やった段階で受けた大原模試は散々でした。特に理論問題の解き方は答練の解説で初めて説明されるので、全くわかりませんでした。計算問題も圧倒的演習不足でした。
その後からクレの全8回の答練を3回転してこの成績までなんとか持っていった感覚です。
わかることだけ話すとすると、理論問題は範囲がそこまで広くない分、聞かれているのがどの条文の話かすぐわかるようになることがとにかく重要です。なのでとにかく問題を回転させましょう。
計算はクレの教材だと圧倒的に演習不足だと思います。法人はおそらく8/20、所得は3/10、消費税の仕入れ側は全切りしましたが今回の本試験は売上側にひっかけ問題があり2/10と壊滅しました。CPAのコントレとか演習教材を自分で用意しましょう。
偏差値52を死守するのであれば、クレ答練8回+直前答練2回+クレ模試1回を全力で周回すれば十分だと思います。特に理論は同じような問題はあまり聞いてこないので全体的に定着すると思います。

 会計学(午前)

・成績
50.35(原価計算53.7/管理会計47)→47.6(原価計算51.2/管理会計44)
・使用教材
①CPA論文対策問題集1.2(理論)
・備考
唯一大原模試から得点率を落とした科目でした。計算については今更やる時間はないと思い何もしなかったのが大きな要因だと思っています。僕は論文管理は全部でCPA理論問題集のAB論点200個くらいの論証を徹底的に頭に叩き込むことだけをしていました。理論はそれで十分だったのですが、計算については短答期に使ったテキストを論文AB論点に絞ってもう2回転くらいすべきでした。
デシジョンツリーは税金考慮を忘れた結果全問バツでしたが、それがなければ全体として52は超えたはずです。管理計算は短答期に完成させて、論文期は理論をがっつり叩き込みながら計算は思い出す程度に2.3回転するくらいがいいのではないでしょうか。今回みたいに短答論点の非累加法が2問も出ることもあるので。以上です。

会計学(午後)

・成績
50.02→57.06
・使用教材
①CPA理論対策問題集
②クレアール答練(計算のみ)
・備考
基本的には会計学午前と同じく、計算については今更どうしようもないというスタンスでしたが、そもそも財務計算はめちゃめちゃ好きだったし計算だけ答練解いてました。応用答練以降の計算問題を解いてましたが、結構良問だと思います。これもあまり出題範囲に重複がなく、短答期の知識の抜けを防いでくれました。会計学第5問は、たまに企業結合の問題ががっつり出るので、そこの対策は企業結合会計のテキストなりを使ってやっておく必要はあったと思います。僕は時間がなくてやってません。
さて僕が論文財務の勉強時間の9割を費やしたCPA理論対策問題集の論証暗記ですが、僕は全200問くらいを6周くらいしました。この6周の中には復習は入ってないので、実質8.9周くらいになると思います。
毎日25問ずつ読んで理解して、終わったらその日の1問目から諳んじられるかチェックする、ウルトラ脳筋スタイルで覚えていきました。論文直前、最後の一周をやる時まで一切手は動かしてません。ひたすら理解→暗記→忘却→再理解→再暗記→再忘却→再々理解…の繰り返しです。会計学午前(管理)の論証暗記もこのスタンスでした。

経営学

・成績
53.86(経営管理52.4/財務管理54.5)→63.55(経営管理61.5/財務管理65.6)
・使用教材
①CPA経営学テキスト
②CPA経営学問題集
・備考
CPAテキスト(ABC+論点のみ)を1週間かけて終わらせて、CPA問題集(ABC+論点のみ)を2週間かけて終わらせました。以降は問題集の周回です。クレアールの答練はCPAテキストでは聞いたことのない知識のオンパレードだったのでやめました。ぶっちゃけ、これだけで十分です。経営学は総勉強時間100hでしたが、本番ここまで伸びてくれました。今年の本試験の財務管理はテキスト例題からは少し離れた思考力が試されたように感じましたが(対大原模試比)、テキスト例題・問題集を解いていた時のこと、計算の前提を思い出して解いたら、満足行く手応えではないにしてもかなりのアドバンテージを取ることができました。CPAテキストとCPA問題集はめちゃめちゃいいのでこれをぐるぐるすれば経営管理も財務管理も足を引っ張る科目になることはないと思います。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!!!!!!
皆さんの合格を祈願しています!!!!!




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