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クレアール公認会計士2022年目標の羅針盤

 クレアール2020年目標のダネフシです。僕は、これまで無料公開のNote記事を何本か書いてきたのですが、予想以上に多くの方に読んでもらえており、正直驚いています。


 クレアール生は他校と比べると情報が限られていて、どこへ向かっているのか、ゴールまで辿り着けれるのかという不安にさいなまれることもあると思います。実際、僕もそうでした。


「クレアール生はどういう戦略で短答と論文の勉強を進めていくべきか?」「果たしてクレアールの教材だけで受かるのか?」
「追加で教材を買うとしたら、どういう教材を買えばいいのか?」


本noteでは、上記の問いについて僕なりに解説していきます。

読者としては、以下のような層を想定して書いています。

☆クレアール2021年目標の方
クレアール2020年目標(8月短答→11月論文勢)
クレアール2022年以降目標の方
これからクレアール会計士講座を取ろうと思っている方
独学の方

 記事の大部分はクレアール2021年目標の方を前提として書いていますので、ご注意ください。また、ある程度、公認会計士試験制度について知っている前提で書いているので、ご容赦ください。(※2021年11月22日追記 2021年公認会計士試験の合格発表がありました。嬉しいことに、クレアール論文合格者から参考にしたという報告が複数件あり、2022年目標以降の人にも引き続き有用な記事だとは思いますが、試験の傾向の変化や予備校の動向によって状況が変わる可能性があることをご留意ください。)

 大原生、TAC生、CPA本科生にとっては、短答や論文の各科目の特徴は役に立つかもですが、教材の選定であったりの話は不要です。なので、金銭面に余裕がある方や、僕のことが好きな方(笑)以外は買わなくて良いと思います。

 独学生の方に関しては、教材選びなどは参考になると思います。クレアールは教材が送られてくるだけで独学みたいなものですし、僕自身、経営学は完全に独学ですしね。


このnoteを読むことで

・各科目の勉強戦略のイメージが湧く
・各科目の教材の選定方針が明確になる

などのリターンを得ることができます。

 僕自身の実績としては、2019年2月にクレアール公認会計士講座を開始して、2019年11月日商簿記1級73点合格、2019年12月公認会計士短答式試験330点(上位約3パーセント)一発合格、2020年公認会計士論文式試験一発合格(全科目偏差値56以上)という感じです。予備校の講師に質問はせず、ほぼ独力でやってきました。僕がこれまで見てきた、クレアール生の中では、一番順調な部類に入ると思います。

 クレアール所属で色々考えながら、やってきましたが、僕は全知全能ではありません。なので本noteを読めば、これ以上の情報はいらないというような、最強のノウハウnoteではありません。
 僕が受けた、監査論の短答は50点と平均点よりやや上程度の点数でした。なので、監査論の勉強法についてはさほど語れません。論文対策に関しては、公開模試では、合格を狙える程度の、成績は取れているものの、本試験は受験経験がありません。実を言うと、本当は論文に受かってから満を持して出そうと思っていました。
 ただ、2021年2月の論文の合格発表後にnoteをリリースするのはあまりにも遅いので、今この段階でリリースしようと思った次第です。現時点で自身が論文合格者でないことを鑑み、現時点では、価格は比較的安価に設定しています。


 また、僕は2019年12月短答〇→2020年11月論文目標のため、5月短答→8月論文(いわゆる、ごっぱち)の経験が無いため、ごっぱち特有の立ち回り方はあくまで仮説ベースの話になります。なので、足りないところは、適宜情報収集で補っていただきたいです。
 noteを販売しておいて、こんなことを言うのはあれですが、主体的に情報を集める力はクレアール生に必須だと思います。

 本noteの大部分は有料ですが、課金する価値はあると断言します。損はさせません!
 もし仮に僕が2021年目標のクレアール生なら、絶対買います。時給1000円のバイトを1時間するだけで、クレアールでの今後の勉強の方向性が見えてくるなら高くは無いと思います。むしろ、変な教材に課金して、お金を無駄にするよりは、僕が提供する情報を元に、コスパの良い教材を買う方が良いです。


以下、ざっくりとですが、目次になります。

短答編
 ・企業法
 ・管理会計論
 ・監査論
 ・財務会計論

論文編
 ・企業法
 ・監査論
 ・租税法
 ・会計学(午前)
 ・会計学(午後)
 ・経営学
 ・統計学
その他
まとめ

では本編に入っていきます。まずは短答編です。

短答編

企業法

企業法の特徴
 企業法は、短答では一番稼ぎやすい科目です。シンプルに覚えた分だけ点に繋がります。短答の科目の中で一番、努力が報われる科目と言って良いでしょう。試験範囲はけっこう広いので楽ではありませんが(笑)
 配点は5点×20問の100点満点。内訳は、会社法16問80点+商法2問10点+金商法2問10点です。

 僕は会計大学院に通っているのですが、会計大学院を卒業すると、企業法だけ受ければ良いという特権があります。なので、会計大学院卒業生が有利になるように、企業法の短答は難易度が甘めに設定されていると言われています。よって、後述する管理会計論のように、突然難化したりする可能性は低いです。
 商法と金商法は論文試験で出たことはなく、短答固有の論点という位置づけです。なお、金商法は網掛け論点(論文で重点的に出題される論点)に設定されているので、未だに出題実績は無いものの、これからの論文で出る可能性は0では無いです。一方、商法は、網掛け論点ではないので論文では一切出ない短答固有の論点という認識でオーケーです。

 クレアール生は企業法75点をノルマにすると良いと思います。2021年5月短答特化なら80点以上取りたいところですが、ごっぱちなら75点程度で良いと思います。企業法の短答対策と論文対策とは、かなりスタンスが違うのです。論文試験では、条文集が配られるので、短答で覚えた細かい知識などは暗記不要になるのです。つまり、企業法の短答対策で細かい暗記をいくら頑張ろうが、論文にはそこまで活きません。
 ただ、会社法の条文の理解が進んでいれば、論文対策もしやすいので、短答対策の暗記は大して役にもたちませんが、理解という観点からは直結します。

クレアール生の教材&戦略
 クレアールの企業法の基礎テキストは、かなり素晴らしいです。テキストは使い勝手が良く、後述する論文対策でも引き続き使用できます。テキストはクレアールでオッケーで、他校のものを買う必要は一切ありません。
 追加で買うべきは、問題集ですね。クレアールの理論系の実力養成問題集は、企業法に限らず全科目に言えますが、質は良くないです。
 クレアールの企業法の過去問題集は2019年以前は7年分あったので、クレアールの過去問題集と答練だけで何とかなったわけです。しかし、僕の代、つまり2020年目標からは3年分になってしまいました。正直、3年分では全然足りません。
 2021年目標が何年分になるのかは知りませんが、クレアールの過去問題集だけでは足りないという状況が予想されます。

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企業法 早まくり肢別問題集 第9版 TAC出版 ¥2,200
https://amzn.to/32iZ6Xi

 僕が使用していた教材は、クレアールの教材以外だと、このTACの市販問題集だけです。普通に書店に売ってました。過去問やオリジナル問題などをベースに、良質な〇×問題が多数収録されております。この問題集1冊+クレアールの素晴らしい企業法の短答答練をしっかりやれば、75点は十分狙えます。実際、僕は本試験では80点を取りました。
 クレアールの企業法の短答答練は、普通の問題集では扱っていない、かゆい論点も触れてくれるので、短答答練も合わせて回すことで盤石になります。
 〇×を合わせるだけではなく、根拠まで説明できるようにすれば、ひねられても対応できるので回し方も工夫してみてください。

 僕は使用はしていませんでしたが、LECの1問1答問題集でも良いと思います。


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LEC 一問一答問題集 企業法
https://www.lec-jp.com/kaikeishi/reason/text/ichimonittou.html

値段は3000円くらいするのでコスパ重視ならTACで良いと思います💪

企業法はクレアール中心で進め、追加で問題集を1冊だけ買って回すのが勝ちパターンです。

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