Y:79 GrammarlyとChatGPTを比べて感じる「対話」風の心地よさ
2023.1.14
2023年が始まって2週間、今年はFacebookに英語で投稿する回数が増えている。それがしやすくなったのもChatGPTのおかげだ。それについては、この前、書いた。
今や私の英作文の三種の神器となった
DeepL翻訳(無料版)
Grammarly(有料版)
ChatGPT
を使い、こんな感じで書いている。
自力で英文を書く。
DeepL翻訳にかけて、日本語で言いたかったことが出てくるか確認。
自分なりに修正し、再度DeepL翻訳で英語→日本語(くり返し)修正。
できた英文をGrammarlyに持っていき、語彙、文法、トーンなど修正(Premium利用)
もう一度、DeepL翻訳に持っていき確認。
ChatGPTにできた文章の印象を聞く。
この手順で見るとChatGPTを使うのは最後の「6」の段階だけだ。しかもこの段階で大幅な直しが出ることはない。つまり、基本的には「5」までの段階で私の文章はほぼ完成している。
だとすれば、ChatGPTが出てくる以前でも英語の投稿はできたんじゃないかということになる。
Grammalyは文章のトーンも指定して添削してくれる。casualなのかformalなのか、読み手は専門家なのか一般の人なのか等々も決められ、最終的に点数化するので、90点以上だったら、ある程度読みやすいとは思う。
それでも、なんとなく人前に自分の文章をさらすのに気が引けたのは、私の伝えたい雰囲気が伝わるかという点で、Grammarlyの評価は参考にならないのではないだろうかと不安に思っていたからだ。
私がFacebookで投稿するのは、日々のちょっとした違和感だったり、おかしかったことなどだ。ニュースや科学的論考ではない。そういう意味では理路整然としてない文章の時がほとんどだ。
これは私の印象だけれどもGrammarlyの修正する文章は雑味がないのではないかと。一方、私のFacebookに投稿する文章は雑味が味わいなんじゃないかと思う部分もあり、それが消されてしまうのは仮にそれが読みやすい文章だとしても、私の投稿の目的からは外れてしまう気がしていた。
その不安を払拭してくれたのがChatGPTだと思っている。私は「6」の段階でChatGPTに書いた文章について
「読みやすいですか?」
「読み手はどんな印象を持ちますか?」
みたいな質問をする。
そうすると、
「読みやすい」「2番目の文章がわかりにくい」「個人の体験がよくわかります」と言ってくれるので、修正のポイントや何が伝わったかがわかりやすい。加えて、対話形式なので元の文章からの変遷を含めて、印象を言ってくれるので、修正版の印象を聞くと「前の文章より、わかりやすく、より詳しく書かれている」などとも言ってくれる。
Grammarlyも総合的な点数だけでなく、Engagement(文章の魅力)、Delivery(適切な印象を与えるか)の評価もある。この増減をみることでChatGPTがやっていることと同じことをやってくれているとも言える。
それでも、ChatGPTがあることで、英語の文章を書いてみるかという気にさせるのは「こちらが聞いたことに、答えてくれる」ということなんだなと思った。
先日書いた文章の中に”because"が何度も出てくるのでくどいのではないかと思うことがあった。既にGrammarly は問題視しなかったのだから、それでもいいはずだったのだが、あえてChatGPTに聞いてみると、
「別に問題はない。ただ、くどいと思うなら"since"を使ってもいいでしょう」というような答えを返してきた。
私は非常にすっきりした気持ちで"because"版を使った(笑)
こういう部分が大事なのだと思う。もちろん、文章が正しいかどうかも大切だが、本人(学習者)の伝えたいことが伝わっているか、たとえ、小さいことであれ、気になることを解消できているか、これがアウトプットする時に大きな後押しとなる。
*ChatGPTの答えが正しいかどうかは、まだばらつきはあるだろうが。
服を買う時に試着して、鏡を見れば、その服のサイズが自分に合っているか、似合っているかどうかは自分で確認はできる。それで服を買うには十分なのだけど、裾を合わせる時に、店員に「これぐらいの長さでいいですかね〜?」と聞いて、
店員に「スニーカーを履かれることが多いなら、この長さでいいと思います」と言ってもらえれば、気持ちよく、買おうと思える(笑)
前回も書いたのだけど、「対話」型というのが重要なのかなと思った。私の理解ではChatGPTは意思があるわけではないので、私の文を読んで面白く思ったとかそういうことはわからず、ただ、膨大なデータを元に私の書いた文章の傾向を判断し、それを会話風に返してきているだけだ。
GrammarlyにしろChatGPTにしろ最終的なアウトプットは大差はないかもしれない。それでも使用者の体験としてはChatGPTの方が好きだ。
対話型(プル型?)のフィードバックが得られることは、機械(AI)といえども、こちらにいくらかの生身の伴走感を感じさせてくれる。よい先生だ。これがアウトプットに前向きになれる理由なのかなと思っている。
いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!