見出し画像

L:30 「28秒」のアリバイ

2023.7.8

何となく続けていることの一つに毎日の英単語学習がある。iKnow!というサービスを1日10分を目安にやっている。記録を見ると2019年の7月あたりから始めているので、かれこれ4年ほどだ。

日々のどの時間にこれをやるかは、生活パターンで変わるのだけど、この1年ぐらいは起きてから、仕事に行くまでの間にパソコンの前に座ってやっている。効果はそれなりにあったと思う。TOEICのスコアアップにも貢献してくれたと考えている。

iKnowの画面には、連続学習日数という項目がある。文字通り、何日間連続でアプリ(サービス)を利用したかということだが、私の自己ベストは443日連続だ。

自己ベスト更新まで先は長い

確か前回、記録が途絶えたのがサウジと日本の行き来の際に、ふと、やり忘れた記憶がある。いつもと違う行動の時に記録が途絶えがちだ。

そして、またぼちぼちと再開して280日あたりまできた。これでも自己ベストの半分超えて折り返したぐらいだ。自己ベスト更新は今年中にはかなわない。

正直、今、明確な目的があって英語の勉強をしているわけではなく、なんとなくこれ以上、英語力が落ちてくれるなという消極的な動機があるだけだ。そんな中、この連続学習日数だけが、なんとなく私のおぼろげな目標数値として、日々の私の英語学習を支えている

そんな中、今週の月曜日、事件は起きた。

いつものように、朝、iKnow!を開いたら、連続学習日数の現在の記録が0日になっているのだ。一瞬、強制ログアウトされたのかなと思ったが、自己ベストは443日のままなのでそんなことはない。

昨日(日曜日)、私はiKnow!をしてなかったのだ。思い返してみれば、なんてことはない。土曜日に夜更かしをして、日曜の朝、遅めに起きたので、何となく朝のルーティンであるiKnow!がスキップされてしまったのだ。あまりにも、さり気ないスキップで日曜日中に全くそのことに気が付かなかった。

いつもの日曜日を過ごした中で、すぽっとiKnow!が抜け落ちたのだ。画面に出る0日を見て、しばし途方に暮れた。あまりにもあっけない幕切れだったからだ。旅行に行ったわけでも、病気をしたわけでも、機械が故障したわけでもない。

ただ、忘れたのだ(笑)

同時にとてもじゃないがもう、自己ベストの更新はできないだろうと感じた。一から始めて、自己ベスト更新は2025年の年末だ。あまりにも遠すぎる。そこまで私の消極的な学習動機が継続するとも思えなかった。

これは、危機だ。このままだと、私は英語学習の動機の火は消えてしまう。しかも、その理由も全く納得のいかないものだ。なんてことだと落胆しながら、自己ベストが途絶えた時のことを思い出した。

そういえば、あの時はサウジからの日本の移動で、いつものようにiKnow!をやろうと思ったら時差の関係でいつのまにか1日飛ばしていたことになっていた。

現在、東京時間7/3(月)朝7:30。

時差…

現在、ロンドン時間7/2(日)夜10:30。

ロンドンはまだ日曜日だ。もし今、私がロンドンでiKnow!をすれば、私は日曜日にiKnowをしたことになる。そして、また日本でやれば月曜日にもしたことになる。

途切れた線が繋がる。

私はすぐさまパソコンのiKnow!の設定画面を開き、タイムゾーン設定を"TokyoからLondon"に変え、その足で普段はほとんど使っていないスマホのiKnow!アプリを開き、28秒だけ英単語を勉強した。もう、勉強というよりは作業だ。

スマホのアプリはタップするだけの単純な2択問題があり1セットをすぐに終えることができる。一時、通勤時間にこれを10分ほどしていたが、今日はとりあえず、やった記録だけつけばいいので、最低限の1セット28秒をこなした。

そして、またパソコンのiKnow!の設定画面を開き、タイムゾーン設定を"LondonからTokyo"に戻し、何食わぬ顔で10分間いつものiKnow!を行った。

すると、一度は0に戻った現在の記録が280日に戻り、先ほどまで空欄だった日曜日の記録に⭕️がつき、28秒したことが記録されている。私は確かに7/2の日曜日にiKnow!をしていたというアリバイができた。完全iKnow!(犯罪)だ。

日曜日もiKnow!をしたのだ(撮影は7/8)

正直、いくらか罪悪感もあったのだが、私の消えかけた学習動機の火も、とりあえず再点火したので、これでよいと思うことにした(笑)十津川警部シリーズをしっかり見ていたおかげでこのアリバイ工作を思いついたんじゃないかと思う。人生何が役に立つかわからない。

いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!