行き詰ったときにプロジェクトリーダーがやるべきこと

宣伝会議「編集・ライター養成講座 上級コース 米光クラス」シーズン8が2017年03月25日(土)からスタートする。

卒業生がいまどんなふうに活躍しているか、本人に書いてもらいました。
今回は、電書『若手ライターはいかに生きるべきか』(米光一成 ×青柳美帆子)の構成を担当した与儀明子。
みんなでインタビュー本を作っていたときに、米光が投げかけたメールを紹介してくれました。

与儀明子@シーズン3生、37歳、ライター。

講座に入ったときは、なんかどっかで書きたいなあと、頭ボンヤリなかんじでした。やー、ライターは「どうやってなるか」以上に、「どんなライターになりたいのか、どんな場にいたいのか」を考えることのほうが重要だった! といまではわかる。

家でひとり、ライターになりたいなあーと思ってるのは、砂漠のど真ん中にぽつんといる状態。どの方向に一歩踏み出すかによって、たどりつく先は変わってきます。

受講生、ひとりひとり、活躍する場所も武器も違う。講座に行って、たくさんのライター、編集者と話すことで、自分が行きたい場所が見えてくる。実践的な課題をすることで、得意分野も見えてきます。

私は、語りをテキストにするのが得意です。インタビューや対談の構成してるときがいちばん楽しい。言葉のパズルを組み立ててるみたいで燃えます。

最近の仕事は、
・『俳句を遊べ!』(小学館・佐藤文香編)の構成
・『長嶋有 作家生活15周年記念冊子』(書店で無料配布)での長嶋有ロングインタビュー
・『PHPスペシャル12月増刊号』(PHP研究所)での夏井いつきインタビュー
・『野生時代 2017年1月号』(角川書店)での、長嶋有×村田沙耶香の対談構成
・『小説すばる2017年3月号』(集英社)での、木下古栗シークレット読書会の構成
・「多様な生き方」を伝えるWebメディア「クリスクぷらす」での佐渡山要インタビュー人生のレールはひとつじゃない 子どもたちに寄り添う沖縄の学習支援団体「てぃあんだあクラブ」
などなど。

ひとつの仕事がきっかけで、次のお仕事に声をかけられることが増えてきました。これがライターを続けていく醍醐味かあーと、実感しているところです。

トークイベントやインタビューをテキスト化して電子書籍を作るのも好き。

・『思考ツールとしてのタロット』(米光一成)
・『あたらしいじゃんけんをつくろう: シリーズ:表現の土台を鍛える1』(米光一成)
・『古谷田奈月を読む スポークンワードVol.4』(柴崎友香・長嶋有・豊﨑由美・米光一成)
・『長嶋有 作家生活15周年記念電書』(長嶋有)
などなど。

今年は電子書籍をガンガン作ってくぜー、おー! って思ってます。

もうひとつ、米光講座特有の面白いところ。

講座では、みんなで紙の本や電子書籍を作るなど、集団創作の機会がたくさんあります。

そこで、米光さんがどうふるまうかを目の当たりにすることで、プロジェクトリーダーのふるまいが学べます。

シーズン7のお手伝いで、米光講座の先輩インタビュー本作りに参加しました。そのとき、スケジュールがタイトで、誰が何をやるかの譲り合いというか、空気の読み合いが発生して、一時、〆切までに作るのを諦めようかというムードになりました。そこで、米光さんがグループメッセージをぽんと投げた。

「スケジュールを伸ばすのは、最悪の事態だが、いま、そういう状況? どうしたらできるか?ということを考えましょう。●●さん、やりたいことを宣言して、どんどんやってください。こういうのは、やる人がやる、になっちゃうものです。」

そしたらまた活性化して、、無事スケジュール通りに完成させることができました。煮詰まっているときに適切な助言をして、違う視点を与えるのがリーダーの役目なんだなあと知りました。

私は、写真とかデザインとか、他の表現方法の学校にも通ったことがあります。コミュニケーションの取り方まで学べるのは、米光講座ぐらいでした。

いまでも「こういうときは編集さんにどう相談したらいいですか」など、米光さんに聞いて教えてもらっています。卒業しても、ずっと親身に答えてくれるのも、米光講座のいいところです。

原稿料をあげるためにやるべきこと
ライターデビューするために必要なのは
ライターとして独立する若くない若手

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