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原稿を書く22ステップと、切り口を見つけて掘り起こしていくこと

宣伝会議編集ライター養成講座即戦力コース(通称米光講座)の9回目。最終回直前だ。

応答で探っていく

22字×33行の課題に関する質問を受け付けて、どんどん答えていく回。課題を読んであれこれ準備はしているが、2時間、応答ぶっ通しなので、ひそかにハードであった。

原稿を書いていく大雑把な流れを示して、それぞれの原稿はどこでつまづいていて、どのへんが弱いかを探りながら進めていった。

原稿を書く22のステップ

以下は、原稿を書いていく大雑把な流れ。

0・感想を絞る・なぜ?を見つける
1・調べる
2・発見する
3・発見を選ぶ
4・切り口を決定する
5・調べる
6・選ぶ
7・構成する
8・下書きメモをつくる
9・書き出しを決める
10・タイトルを決める
11・ラストを決める
12・各パーツを書いてみる
13・並べなおす
14・整える
15・読み直す
16・全体とブロックの関係を推敲する
17・全体とブロックとテキストの関係を推敲する
18・言葉の間違い、言葉の重複をチェックする
19・削る
20・1日寝かせて推敲する
21・完成

具体に落せているかのチェック方法

どう具体に落としていくかという話題から、具体になっているかどうかをチェックする方法はないか、という話になった。
ひとまず「ビジュアルイメージが想像できるか」「反論可能か」という2点でチェックしてみてほしいと答えた。

なぜ?なぜ?なぜ?で掘り起こす

具体に書くためには、「なぜそれを書きたいのか」から、「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」って掘っていって、材料をしっかり集める必要がある。その探り方が甘い原稿が多く、けっきょくぼんやりとした曖昧な言葉を使ってしまう。

具体に落としていく

「自分が興味あって深く掘り下げたいと思っているテーマが一般の人の興味と乖離しているがどうすればいいか?」という質問。
「具体的にはどういうことを掘り下げたいの?」と聞いて、そこからどんどん具体に落としていくように質問することで、「歌舞伎」→「なんかの役名(よく知らないので忘れてしまった)」→「若手が演じた」→「ベテランのとっきと若手のときで見え方が変わった」→「女性のリーダーであることは明確化した」→「女性リーダー像がどう描かれているか」みたいな話に発展して、結果として、それで書くと大勢の人にリーチするテーマになるよねってなった。
対話によって掘り起こしていく過程が講座中に全員の前で進められたのが良かった。

つながりは見つかる

「一般の人」みたいに読者をのっぺらぼうの大勢に設定してはいけない。それこそ曖昧だ。いまの時代に生きている自分が興味があるモノゴトが、他の人の興味から独立しているわけはなく、何かでつながっている。そのつながりは、深く掘っていけば必ずみつかる。

あとから、同じように悩んでいた人が、「ぼくも、ああいう感じで掘り起こしていけばいいんだってわかりました」と言っていたのが印象的。

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以下、メモ。

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