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厳粛さと笑いは対立しない

これはゲームなのか?展#2」@アーツ千代田3331、9日間がぶじ終わった。
米光がやった「記憶交換ノ儀式」の公演も好評で、いやー、やり遂げたよー。9日間、毎日毎日、記憶交換しました。
最終日は、25分回しで、一日に18公演。90人の人が記憶を交換。儀式見習いだった与儀明子さんには期間の中盤からずっと手伝ってもらい、儀式長としてひとりだち、最終日には儀式長を交互に担当した(ので25分回しが可能になった)。
トータルで、108回、およそ540人が記憶を交換した。

記憶交換ノ儀式タイトル2

やればやるほど、儀式とゲームの違いに自覚的になり、何を言って、何を言わないか、何をやって、何をやらないか、ちょっとしたことひとつで、参加者の行動が変わるのを目の当たりにした。

毎日、進行台本を改訂し、後半戦は、場を作り、待ち、間をつかみ、動作で示し、進行の細部を変更し、どんどんセリフを削って、なるべく言わなくても展開できるようにしていった。
最終的には、ひとことも発せずに儀式が進行していくようになるんではないか、と妄想すらした。

内容は同じで、初日には40分で回していた儀式が、25分で回せるようになった。予約方法の改善や準備のスピードがあがったのも大きいが、なによりも儀式として洗練されてきた部分が大きい。

儀式として洗練されることで、厳粛さが増すのは予想できたが、厳粛さが増しつつも、「笑い」が増えたのは意外だった。厳粛さと笑いは対立していない。

想像してくださーーーい。

「記憶交換ノ儀式」は、また、いつかどこかで、執り行うので乞うご期待。

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