yonekubo

職業はITアーキテクト。あるいはプログラマ。 著書『アーキテクトの教科書 価値を生むソフトウェアのアーキテクチャ構築』(翔泳社、2024年7月22発売)

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職業はITアーキテクト。あるいはプログラマ。 著書『アーキテクトの教科書 価値を生むソフトウェアのアーキテクチャ構築』(翔泳社、2024年7月22発売)

マガジン

  • アーキテクト道

    ITアーキテクトとして日々鍛錬を積むことを目的に、隔週くらいの頻度で以下のような記事を投稿します。 - アーキテクティング - アプリケーション設計 - テスト駆動開発 - ソフトスキル - キャリアプラニング・学習

  • コード生成AIマガジン Vol.1

    ソフトウェア開発者向けに、コード生成AIに特化した記事を書いていきます。 2024年11月から12月にかけて投稿する記事をマガジンとしてセットで提供します。 (月3本以上〜)

最近の記事

  • 固定された記事

【設計ナイトトーク】コンポーネント設計って何だろう?

はじめにこの記事は、2024年6月14日に開催されたテックイベント「設計ナイト2024」で筆者が登壇して話した内容をまとめたものです。設計ナイトは、「吉祥寺.pm」というテックイベントを主宰する@magnoliakさんによる個人の勉強会です。個人の勉強会なのに、虎ノ門ヒルズにあるCARTA HOLDINGSさんの素敵なオフィスのイベント会場で開催され、100名もの技術者を集客していました。すごい! なお本記事は、発表内容のテキスト起こしではなく、当日話し切れなかったことや、

    • メンタルモデルとソフトウェア開発

      はじめにメンタルモデルという言葉、ソフトウェア界隈でも最近よく耳にしますね。なんとなく雰囲気で使われていることも多い気がするので、一度整理をして、メンタルモデルのメンタルモデルを構築しよう(メタですね)というのがこの記事の主旨です。 メンタルモデルとは認知心理学におけるメンタルモデル メンタルモデルはもともと認知心理学の分野で使われてきた用語です。Wikipediaによると初めて用いられたのは1943年に遡ります。また、1983年には"Mental Models"という

      • コードリーディングでGitHub Copilot Extensionsの仕組みを理解する(2)

        はじめにGitHub Copilot Extensionsのサンプルコードを眺めて仕組みを理解しようという主旨の連載記事です。(マガジンは有料設定ですが、この記事は無料で読むことができます。前回の記事は以下を参照ください)。 前回は@catチャット参加者の実装とサブスクリプションへの登録までコードを読みました。今回はエディタに対して使えるコマンドの部分を見ていきます。 コードリーディング今回見るのは、以下のサンプルコードです。 先に、デバッグ実行してコマンドの挙動を確認

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        • コードリーディングでGitHub Copilot Extensionsの仕組みを理解する(1)

          (マガジンは有料設定ですが、この記事は無料で読むことができます)。 はじめにGitHub社が提供するAIコーディング支援サービスGitHub Copilotには、その機能を拡張するためのGitHub Copilot Extensionsという仕組みがあります。(2024年11月時点ではパブリックプレビュー段階。2025年初頭に一般公開予定)。 Extensionsには以下の二通りの拡張方法があります。 GitHub Apps VS Code拡張 GitHub App

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        • 固定された記事

        【設計ナイトトーク】コンポーネント設計って何だろう?

        • メンタルモデルとソフトウェア開発

        • コードリーディングでGitHub Copilot Extensionsの仕組みを理解する(2)

          ¥600
        • コードリーディングでGitHub Copilot Extensionsの仕組みを理解する(1)

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        マガジン

        • アーキテクト道
          20本
        • コード生成AIマガジン Vol.1
          4本
          ¥600

        記事

          ソフトウェア品質✕コード✕AI という勉強会に参加しました

          2024年11月7日にオンライン開催された勉強会「ソフトウェア品質✕コード✕AI – AI時代のソフトウェア品質管理にどう向き合うか #コードAI本」に参加しました。 書籍『コード×AI ーソフトウェア開発者のための生成AI実践入門』(通称 コードAI本)の著者である服部祐樹(@yuhattor)さん主催のイベントで、書籍のレビューにも参加された名だたる方々を招いてのパネルディスカッションという、贅沢極まりない勉強会でした。 パネルディスカッションでは、以下のようなトピッ

          ソフトウェア品質✕コード✕AI という勉強会に参加しました

          CursorでClaude 3.5 Sonnet (new)のコーディング性能を試してみる

          はじめに先月の話になりますが(2024/10/22)、Ahthropic社によりClaude 3.5 Sonnetのモデル更新とClaude 3.5 Haikuのリリースが発表されました。(界隈では、更新版の3.5 Sonnetを「新曽根」、これまでのモデルを「旧曽根」などと呼んだりします)。 Cursorでも更新版を利用可能ですので、コーディング性能を試してみたいと思います。 3.5 Sonnet(new)のコーディング性能検証方法ですが、XP祭り2024で私が発表し

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          CursorでClaude 3.5 Sonnet (new)のコーディング性能を試してみる

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          GitHub Copilot in VS Codeアップデート内容まとめ (v0.22)

          はじめにこの記事では、2024/10/29にリリースされた GitHub Copilot in VS Code October release (v0.22) のアップデート内容をまとめます。 アップデート内容A new place to chat: Secondary Side Bar Copilot Chatのデフォルト表示位置がセカンダリ・サイドバーになりました(画面右側。画面左側のエクスプローラーなどが表示されているサイドバーがプライマリ)。 また、画面上部の

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          GitHub Copilot in VS Codeアップデート内容まとめ (v0.22)

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          『BIG THINGS』の感想

          『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』を読了したので感想をまとめます。 どんな本?経済地理学者であり「メガプロジェクトにおける世界の第一人者」であるベント・フリウビヤ氏らによる書籍です。サブタイトルに「どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか」とありますが、本書の価値は「成し遂げられなかったヤツらの失敗要因」の掘り下げと、そこから導き出された大規模プロジェクトの成功を阻害する数々の心理的トラップ、そしてそれらに対する回避策の提示であ

          『BIG THINGS』の感想

          JJUG CCC 2024 Fall 感想 (午前)

          日本Javaユーザグループの恒例イベント JJUG CCC に午前中だけ参加したので拝聴したセッションの感想などを書きます。 リファクタリングへの耐性が高いモデルベースの統合テストの紹介 Yuito Sato (@Yuiiitoto) さんによるセッション。 リファクタリング耐性が高いとは? 上のスライドにあるとおり、振る舞いを変えていないのにも関わらず、テストが失敗してしまうようなテストコードがリファクタリング耐性の低いコードです。あるいは脆いテスト(Fragile

          JJUG CCC 2024 Fall 感想 (午前)

          アーキテクト的戦略思考(トーク概要)

          「アーキテクト的戦略思考」というタイトルのLTを、2024年10月26日に開催される以下のイベントでさせて頂きます。LTといっても、20分の枠をいただいているので、あれこれお話しすることができそうです。 僕は、アーキテクトの主たる任務は技術面での戦略づくりだと考えています。戦略とは、上位の目的を達成するための大局的な方針です。方針がなく、個々の開発者がその場その場の好き勝手な判断で設計を進めていくと、ソフトウェアは巨大な泥団子に向かってまっしぐらとなってしまいます。 戦略

          アーキテクト的戦略思考(トーク概要)

          生成AI(LLM)は回文が苦手という話

          以下のやり取りをご覧ください。 定義の部分は問題ありませんが、続いて提示された回文は滅茶苦茶です。「わたしまけましたわ」という有名な回文を除いて、反対に読む以前に日本語として意味が通りません。 検証プロセスを組み込むように指示をすると、多少ましになりますが、やはり意味の通らない日本語が混じっています。 現在の多くのLLMは、Attention機能を中心に設計されたTransformerというアーキテクチャで構築されています。 Attention機構によって文脈における

          生成AI(LLM)は回文が苦手という話

          『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック』の感想

          『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック OKRを機能させ成果に繋げるためのアプローチ』を読了したので感想を書きます。 こちらの本ですが、2024年7月22日に翔泳社から出版ということで、拙書『アーキテクトの教科書』と同じ日に、同じ出版社から世に生み出されました。同期、いや兄弟と言ってしまっていいでしょう(と勝手なことを言う)。 この本では、OKR(Objectives and Key Results)という目標達成フレームワークを用いて組織のゴールを定め、チームと

          『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック』の感想

          Difyで何ができるの?(湘.なんか #1 LT補足)

          はじめに2024/8/24(土)に湘.なんか #1というイベントに参加してDifyについてのLTをしました。 時間が足りなくてちゃんと説明できなかったところをこの記事で補足します。 サンプルアプリ「CfPサポートくん」 作ったサンプルアプリ「CfPサポートくん」は、テックカンファレンスにプロポーザルを出す際の、タイトルや概要文を考えてくれる生成AIです。 イベント情報と、話したいトピック、KEY TAKEAWAYSなどを入力してチャットを開始します。 (下図は実際にLT

          Difyで何ができるの?(湘.なんか #1 LT補足)

          Difyで記事バナー画像を生成するエージェントを作成してみた

          はじめにDify(ディファイまたはディーファイ)は生成AIを利用したチャットボットやエージェントを、ノーコードで簡単に作ることができるオープンソースの開発プラットフォームです。 GitHubからプロジェクトをクローンしてDocker上に簡単に環境を構築することもできますし、クラウドサービスを利用することもできます。 さくっと機能を試してみたいなら、公式クラウドサービスでアカウントを作成し、無料のSANDBOXプランを利用するとよいでしょう(利用上限があるので、本格的に使いた

          Difyで記事バナー画像を生成するエージェントを作成してみた

          『手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ』の感想

          書籍『手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ ヘキサゴナルアーキテクチャによるクリーンなアプリケーション開発』を読んだので感想を書きます。 何の本かクリーン「な」アーキテクチャの具体的な設計・実装方法に焦点を当てた本です。タイトルおよびサブタイトルに「クリーンアーキテクチャ」と「ヘキサゴナルアーキテクチャ」の両方が入っているので、若干混乱を招きそうですが、クリーン「な」アーキテクチャの具体例の一つであるヘキサゴナルアーキテクチャの解説書と捉えた方がよいでしょう。原著のタイ

          『手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ』の感想

          『ドメイン駆動設計をはじめよう』の感想

          書籍『ドメイン駆動設計をはじめよう ソフトウェアの実装と事業戦略を結びつける実践技法』を読んだので感想を書きます。(訳者の増田 亨さんから書籍をご恵贈頂きました。改めて御礼申し上げます)。 ※この本では、DDDの用語について従来の訳語とは異なる訳語が使用されています。当記事では、この本で使用される訳語を用いますが、初出に限り「文脈の地図(コンテキストマップ)」のように括弧書きで従来の訳語を記します。 この本の概要構成 この本は全4部構成で、16の章と付録から成り立ってい

          『ドメイン駆動設計をはじめよう』の感想