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造型を考える~マスク編~⑨

今年のこどもの日に約50年目の鎮座を果たした我が家の鎧兜。

自分が生まれた時に我が家にやってきた

本来は「ひとりひとりに用意するものであり、お子様が無事に成長した時点でその役目を終えます。」との事らしいが、そんなことはつい最近知ったので結果的に我が家では自分と息子二代に渡ってお守り頂いてしまった(笑)

さて、そんな鎧兜の兜をプロレスマスク+立体造型で表現出来ないものかと思い浮かんだのが2011年の事。
コスプレの衣装(特に立体造型系)など作ってる方は日常茶飯事の事でしょうけど、特にそう言った技術の引出しを持ち合わせていなかったので当時のテクニックの引出しフル動員でちょいと背伸びしながら作った第1号がコレ。

兜シリーズ初号作(2011.6)
兜シリーズ初号作(2011.6)
兜シリーズ初号作(2011.6)

中材に少し厚めの素材を使っているので見た目の重厚感はあるものの何かスッキリしてないなと今になっての観感想。
ただ、その後に続く基本的なスタイルはこの時に生まれた。

そして初号作から2年後、思い出したように新作の兜マスクが作りたくなり和柄のデザインを取り込んだ2作目が完成した。

兜シリーズ2作目(2013.12)
兜シリーズ2作目(2013.12)
兜シリーズ2作目(2013.12)

基本的には初号作と顔の部分の造型がマイナーチェンジしただけでさほど大きな変化はない。
ただ、ここに来てイメージしている顔は違うなと思い始め「次作る時はパターンチェンジしよう」と思った記憶がある。

………3年後


兜は兜でも近未来風なスタイリッシュな造型デザインのマスクが出来ないかと思い立つ。
顔の表情も素材もデザインもガラっと一新させ、基本的な作りもプロレスマスクではなく面ベースにした全く新しい発想の兜が生まれた。

兜シリーズ3作目(2016.2)
兜シリーズ3作目(2016.2)
兜シリーズ3作目(2016.2)

ベースとなっているこの兜面はその後の"兜面"シリーズのベースとなった。
そのくらいこの兜顔がしっくりきたので、この流れで2作目と同じような兜デザインで最新版を作ってみようと製作したのがこちらの黄金の兜。

兜シリーズ4作目(2016.2)
兜シリーズ4作目(2016.2)

中材のチョイスや製作そのものの改良もあり、デザインやバランス含めて兜シリーズの集大成の位置付けである。細かいことを言うと1つ2つ手を加えられるなと思うが、そこは100点などあり得ないモノ作りの欲と言うところ。
5年目にして兜シリーズの1つの基本型が出来上がったことになる。

さて、黄金の兜を作ってから6年の歳月が流れた。
最近今更ながらに進撃の巨人を見始めてどっぷりハマってしまったのだが、作中に出てくる某巨人を見てふと思った。
"兜シリーズのスピンオフイケるな"
某巨人へのオマージュ。
鎧だけに……..(笑)

兜シリーズ5作目(2022.5)
兜シリーズ5作目(2022.5)
兜シリーズ5作目(2022.5)
兜シリーズ5作目(2022.5)

6作目が生まれるのはいつの日か………


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