人の思考を読み取れる能力(エッセイ)
誰かの思考を読み取って、その人の気持ちを知りたいと思ったことがある。
でも、人は1日に6万回以上も思考しているという。
その思考を読み取る?
自分の思考でさえ、全て把握できているわけでもないのに他人の思考を読み取れるとしたら、負担でしかない。
何かを話しながらも頭で何かを考えている。
言語化できるものばかりではないし、話の内容と関係ないことを思い浮かべたりしている。
例えば連想ゲームをやるとする。
赤いものといえば?
赤いものを考える。
頭の中では赤いものを思い出す。探しまくる。
思い浮かべる時は一つ一つだったとしても、次々に思い浮かんでくるだろう。
考えていることを言語に変換すると、どうしてもスピードは遅くなる。
考えていることは本当に次々変化していく。
何か一つの考えに集中することで、そのことだけを考えるようにはなるが、そのことだけを考えているつもりでも何か刺激を受けることによって、(何かを見る、聞くなど)別の考えが浮かんできたり、突然何かを思い出したり、思いついたりする。
そんな思考を読み取れる能力。
あぁ、やっぱり考えるだけで頭が爆発しそう。
誰かの思考を読み取ったり、気持ちを知りたいなんて、とんでもないことだな。
多くの人の思考を読み取る=空気を読む
疲れるはずだ。
他人の思考は読み取らない。
空気も読まない。
それだけで、自分の思考はスッキリする。
他人の考えていることではなくて、こうやって自分の考えていることを掘り進めていく方がずっと楽しい。
だから今日も私は考える。
たとえそれが何の役には立たなくても。
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