ウルトラまんエース
シンウルトラマンを見て昔のことを思い出したりして楽しんでいるのですが、ウルトラマンの話。
僕が物心ついた時点でウルトラマンもウルトラセブンも再放送でした。そんな中、帰ってきたウルトラマンがはじまるわけです。
帰ってきたウルトラマンって、確かにウルトラマンがあって、ウルトラセブンがあって、そのあとにウルトラマンが帰ってきたので「帰ってきたウルトラマン」というのは正しい呼び方なんだろうけど、子どもたちの間ではいちいち「帰ってきたウルトラマン」と呼ぶのがとてもめんどくさかったのを覚えています。
現代の子どもたち、つまり僕の子どもたちぐらいの世代は「帰ってきたウルトラマン」を「ウルトラマンジャック」と読んだりしますが、なんだかなぁと思いますよね…。「ウルトラマンジャック」というは、他のウルトラマンの名前の候補だったけどボツになった名前だと聞きますし。まだ僕たちが子どものころに呼んでいた「新ウルトラマン」や「新マン」のほうがしっくりきます。
でね、僕のウルトラマン体験でいうと、再放送だとはいえウルトラマンがあって、次にウルトラセブンがあって、帰ってきたウルトラマンに続くわけです。
ウルトラマンはウルトラなマンなわけです。ウルトラというの超とかすごいとかそういう意味ですよね?つまりウルトラマンはすごい人間で、まさにウルトラマンは名は体を表すで良いネーミングだと子ども心に思ったわけでです。
そして、次のウルトラセブン。ウルトラなセブンという意味だけど、これはそのまま訳すと「すごい七」で、なんのことだかわかりませんが、「セブン」という言葉の響き自体がカッコいいし、ラッキーセブンなんて言葉もあるし、セブンという言葉自体を固有名詞と思うならば、カッコいい名前であることは間違いないと思います。
でね、問題はここからです。
帰ってきたウルトラマンまででもうすっかりウルトラシリーズのとりこになっていた僕。僕というか、当時の男の子はみんな大好きだったでしょうけど、次回作がなんなんだろう?という話題がとても大きな話題でした。
僕はまだ小さかったからか雑誌で情報を得るなんてことはありませんでした。それでウルトラシリーズの情報といえば、もっぱら一緒に遊んでもらっていた近所のお兄さんたちからということになります。
そんな情報網から得た情報によると、新しいウルトラマンの名前は「エース」だとのこと…。
「エース」だって!!!「エース」ってめちゃくちゃカッコいいやん!
響きが「エース」ってめちゃくちゃカッコいい上に、意味なんて1番って意味やし!セブンの7よりエースの1番のほうがめっちゃ強そう!!!
「エース」いいなぁ…。早く放送開始にならないかなぁ…。「ウルトラエース」…。
そう、僕は「エース」っていう名前であれば、絶対「ウルトラエース」だと思っていました。
すごいマンであればウルトラマン。すごいセブンであればウルトラセブン。すごいエースであればウルトラエースに決まっています。そうでしょう?
そ、それが…。
それが、いざ番組がはじまると僕は愕然としました…。
「ウルトラまんエース」って…。。
「まんエース」って、なに?
すごい「マンエース」ってことなの???
ウルトラマンのなかのエースだからウルトラマンエースってこと?
それじゃあウルトラセブンはなんでウルトラマンセブンにしなかったの??そんなのおかしいやんっ!
いやぁ、それはもうがっかりしましたね…。
ウルトラまんエースって…。
でも、まあ、それはそれでしょうがないのかもしれません。
その当時、僕はもっとがっかりすることがその後おこることを知る由もなかったのですから…。
ウルトラマンエースのあとが「ウルトラ万太郎」になって、なにがなにやらよくわからなくなるなんて、想像もできませんでしたから…。
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