見出し画像

プリンセスプラスティック昔話

ちょっとこんなことを思い出してしもうた。

ウチの小説の主人公キャラ、女性形女性サイズ戦艦・シファがなぜ女性形かというと、潜入任務に使いたかったので人間型にしたかったんだけど、その上で生理学的に女性の身体の構造のほうが生き残りやすいのを理由としてる。趣味と冗談めかせた事もあるけど、割と生体工学的な理由が大きいのね。

そのせいで竣工したあとで人間の男性と恋に落ちちゃうと言うトンデモナイ事になったりするんだけどね。しかもそのややこしい状態で当のシファが国会で喚問受けたりね。それでいてシファ、1人建造するのに空母1ダース分ぐらい建造費かかってる。性能は良いんだけどそりゃあ使う人間はビビりまくる訳で。

恥ずかしい話するけど、私、小さい頃ガンダムよりヤマト派で。しかもヤマトの古代進とかになるより、「ヤマトそのもの」になりたかったのね。 それで波動砲とか主砲撃ったりしたかったの。で、そのマネで積もって融けかけの雪ドッカーンって蹴飛ばして砲撃ごっこしてた。当時青森に住んでたから。

それに加えて敵に攻撃受けての急回避ごっことか、そんなのやってて冬の登下校がすごく楽しかったのね。 つまり私が擬人化戦艦になりたかったの。艦娘ではなく艦ガキになってたのね。 それが時代を経て、いつしかいろんなものと合体して戦艦シファ書いちゃったって話。

だって道路の除雪で積もった融けかけの雪山、蹴飛ばすと良い感じに崩れて楽しかったんだもの。 あと夏は川原の泥が沈んだ水たまりをつついて遊んでた。あれも良い感じに爆発みたいな感じに泥が浮き上がって面白かったの。 あのままそれ絵にするようにしてたら変なアニメーターになってたかも知れぬ。

それと同時に当時住んでた青森八戸のデパートの模型コーナーに入り浸って。艦の模型の説明書読みまくって楽しんだり、ショーケースの中の鉄道模型ずーっと何時間も飽きもせずに見つめてたり。 その説明書のおかげで実録戦記も架空戦記もすごく楽しむ素地が出来ちゃったのね…。

小さい頃から自由研究もダイスキで。小学の時はカム軸でものを駆動させるのが面白くて、それで引っ張ると舟を漕ぐ船頭さんが動く屋形船の模型作った。その次はエナメル線でコイル作るのにハマって簡単な電流計で乾電池チェッカー作ったなあ。

そのあとそのコイルをいくつも並べて永久磁石をそのコイルを次々と電磁石にして引っ張って動かす仕組みで簡単なリニアモーターカーのジオラマ作った。 あと図書館に籠もって八戸市の簡単な通史を書いたり、神奈川に引っ越したら共同で鎌倉江ノ島の観光ガイド作ったりしたのね。

神奈川に引っ越しして厚木の図書館にも籠もって。そのころラピュタとか流行りだして。それも好きだったけど、そのころの一番のバイブルは図書館にあった小田急50年史だった。ロマンスカーも好きだったからハマったけど、小田急の振り子試験車とか厚木駅にいた変電車とかそんなのにも興味津々だった。

そして絵描くのも好きで。小学の写生大会で良く賞状もらってた。でも本当に描きたかったのはメカで。ロマンスカーとかよく描いてた。でもLSE車描きたくてもアルストム台車のリンクが描けないし流線型も描けなかったので当時出てきたサロンエクスプレス東京みたいな3枚窓にして台車はリニアだって省略。

それを銀河鉄道999みたいにいろんなパース着けて描いてたんだけど先生に同じの描きすぎ!って言われたなあ。他にも戦闘機とか戦艦とか城郭とか描いてた。全部楽しかったなあ。あとメカ萌えのなかで工場萌えもこじらせて原発の絵も描いてた。84年ゴジラで襲われる原発のディテールに興味持って。

調べて描いた。そのために反原発の本も散々読んで、あ、こいつらダメだ、って思ってた。でも原発の構造図描くのはそれとは別に楽しかった。ただ周りはそれがなんだかわかんなくて、圧力容器と圧力抑制プールの図をよりによってチンコだと思ってたらしい。説明するのも面倒いので放置してたけど。

でもその放置の中でウッカリ初恋の女の子の「何描いてるの?」って声をガン無視してしまったのは痛恨であった…。あの子可愛かったなあ。その子とは中学高校と一緒だったんだけど何にもならなかった。そして中学の時はいじめられまくって辛かった。だから高校に入ったらメチャ楽しかったんだよね。

その高校で出会った仲間とかの話は「鉄研でいず!」の元ネタになった。いろいろ楽しかったなあ…。

でもそのあと、大学受験に思いっきり失敗するとか、その後小説を商業で出すとか、結婚するとか離婚するとか、その後鳴かず飛ばずで50歳を迎えるとかそんなのはもちろん想像もしてなかった。まあ今はそれで残念な50代になってしまったけど。

そして今、何書いても何作ってももうダメだ、と思ってる。 50年間、楽しかったけど結局なんの役にも立てないなー、ってんですごく自分に失望してる。


守り神シファさま

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?