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将棋ウォーズ初段同士が真剣に対局してみた5【局面図あり】

どうもmasaです。

私は主に趣味である将棋、麻雀、数学、英語に関する記事を書いて情報発信しています。

特に将棋は30代になってから初めて現在将棋ウォーズでは初段のレベルの棋力です。

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私の仕事場は、昼休み休憩があり、その時に将棋ウォーズ初段でほぼ互角の棋力の持ち主である同僚と将棋の対局をするのですが、これがかなり真剣にやっていて、初段ならではの対局になります。


この度その対局の自戦記を書いていこうと思いますので、興味のある方は是非ご覧ください。

もちろんプロ同士、高段同士の対局ではないので、粗いところあり、笑えるとこありの対局にはなりますが、初段レベルならではの攻防がみられると思います。

それではどうぞ。

今日の対局

今日の戦型

今日の戦型は、先手四間飛車、後手居飛車の対抗形になりました。先手が同僚で、後手が私です。

対抗系はかなり久しぶりで、もともと同僚は四間飛車党だったのですが、私と対戦をするうちに、いつの間にか居飛車となっていました。

しかし今回私が久しぶりに対抗系を指したいというと同僚も快く認めてくれました。

四間飛車はあの有名な四間飛車の使い手である藤井猛先生の得意先方でもあります。

藤井猛先生にあこがれて四間飛車を指している人は多いと思います。

対局

まず、先手が▲76歩と角道を開け、後手が△84歩と飛車先をついて対局開始です。

この時点では、まだいつも通りの出だしなので、どんな戦型にかはわかっていません。

しかし、3手目▲68飛で四間飛車とわかりました。

さらに△85歩と飛車先を伸ばすとここはお決まりの▲77角。
ここは四間飛車党ならだれでもという角上がり。


ここで角を上げとかないと、▲86歩とつかれ、飛車先を突破されてしまい、困ってしまいます。

そしてこちらも居飛車のよくある手筋で、△34歩と角道を開け、角交換を迫ります。

しかしここは▲66歩と角交換を拒否。

オーソドックスな対抗系へと進みます。

△62銀、▲78銀、△42玉、▲48玉とそのあともお互い囲い合う、普通の進行です。

ここからは居飛車側は、船囲いや穴熊、左美濃などの選択肢があります。
対して振り飛車も、美濃囲い、穴熊といった囲いになる可能性があります。

そしてどんどん進み、お互いに端を付き合い、下の局面図と進みました。

右の端歩を付き合ったことから基本的には穴熊にはなりにくいことがわかります。

そしてさらに進み、船囲いと美濃囲いが完成しました。

ここまではほぼ定跡通りの進行です。対抗系といえばこの形といった感じです。

次に後手は△42銀と上がり左銀の急戦を狙いに行きます。
最近へなちょこ急戦(45歩(今回は後手番なので65歩)早仕掛け)を勉強しており、その形に持っていこうとしてます。

そしてさらに進んで下の局面図。
お互い駒組を進め、▲47金と上がり、先手が高美濃囲いにしたところです。

まだへなちょこ急戦を理解していないので、▲67銀と上がるまで、手まちで△42金と上がります。そして▲37桂とあがります。

さらに手まちの△41金。相手が67銀と上がるまで待ちます。
ただへなちょこ急戦ではここで手待ちしない方法も書かれているみたいなので、私の勉強不足。

そして先手も▲92香と手待ち。△81飛、▲93香、△82飛、▲26銀、△42金、▲27玉、△41金とお互い陣形が乱れるのを待ちます。

そして先手がやっと▲67銀と上がったところで、△65歩を仕掛けます。
そして▲28玉。ここは無視して、定跡の△86歩。

▲同歩に、△66歩と歩を取り込み、▲同銀に、定跡どおりの△65歩。

ここで評価値は-149と少し後手に傾いています。

そしてここでも先手には応手が2通りあります。

同銀と歩をとるか、57銀と引くか。

多いのは同銀、同桂という流れですが、ここは先手△57銀と引きました。

そしてここですかさず、△77角成と角交換します。

▲同桂に△86飛と飛車を走るのが形で、先手は▲76歩と歩を突きます。
これはひねった手です。

ただこれは意図がわからなかったので無視して、チャンスとばかりに香車と桂馬の両取りと竜づくりに△87飛成と攻め込みます。

さらに先手も▲74歩の強行突破。
もちろん△77龍と桂馬をとります。

そして先手も負けずに、▲73歩成と攻めあいます。

どちらの攻めが早いのかの勝負になりました。

ただこのと金は許したくないので、△同龍と丁寧に除去します。

そして▲65飛と歩をとりながら飛車を走ります。

ただここは△64歩と受けます。

そして▲85飛と飛車をよりますが、ここも△84歩と受けます。

さすがに飛車を引き上げてくれましたので、ここで67角打。

先手▲66角と打ちますが、△79龍と攻め込みます。

しかしこれが少し悪手でした。少し後手に傾いていた評価値は+40とほぼ互角に。

飛車が角で紐づいていることをうっかりしていました。
初段レベルではうっかりはよくあります。

しかも△49角成の狙いが▲48飛で受かってしまいます。

ただ▲11角成は許せないので△44銀と銀を出ます。

そして▲45歩、△33銀、▲46桂馬と進みます。65歩と角を殺しに行きます。
これに▲33角成と角をぶっちして角銀交換になりました。

△同桂に、▲35歩と桂頭を狙いに来ましたがこれが悪手。
評価値は一気に-919と後手有利に。

これは△同歩と応じます。

先手はもちろん狙いの▲34歩打ですが、△36桂打が痛打。

玉飛両取りなので▲同金と応じますが、△同歩としさらに桂頭を圧迫。

先手は△33歩成としますが、▲同玉で何でもありません。

△25桂と打ちますが、玉を引けば問題なし。

▲54桂と狙いの玉銀の両取りをしますが、これも玉を上がって特に何事もありません。

そして少し進んで、角と竜の両取りに▲68銀と打たれ、ハッとしますが49角成と角を切って、評価値は-2799と後手勝勢に。

▲同飛に△同龍で勝負あり。

これを同銀ととれません。
というのも同銀とすれば、▲37金に28金と即詰み。

角の王手をかけますが、最後は桂馬で合いごまし、先手投了。
96手で後手勝ち。

投了図は以下です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は四間飛車相手に勝ち切れました。

今人気のへなちょこ急戦の基本形になり、そこからは紆余曲折ありましたが、途中抜け出し、後手が勝ちになった将棋でした。

少しでも今回の対局が皆さんの参考になったり、楽しんでいただけたら幸いです。

それでは将棋ライフを楽しんでいきましょう。


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